IT業界の巨人,MS(マイクロソフト)の会長ビルゲイツ氏がMSの第一線から引退するとのこと.
MSの企業としての特徴は,マーケティングのうまさにあることは明らかですね.
世の中のニーズを一歩先んじて取り入れ,ユーザに提供していく.
同時にライバルになりそうな商売敵が出てきたら,そこが本当のライバルになる前に叩き潰してしまうという戦略で,IT業界の先頭を走ってきました.
あえて日本の企業で例えるなら,自動車のトヨタ,電器の松下というところでしょうか.
どちらもマーケティングと営業力で,確固たる地位を築いてきたわけです.
ただ,MSと違うのは,トヨタや松下は,ライバルを叩き潰すという戦略はとらなかった.
日本的といえば日本的ですが,むしろ積極的にライバルを利用するという立場をとってきました.
トヨタに対するホンダ,松下に対するソニーがそうです.
ホンダやソニーには,トヨタや松下にはない,新しい発想力や技術力があったからです.
松下の戦略を見ていると,ソニーが新しい商品領域を,新規開拓するのを待っているようなふしすらありました.
ウオークマンや新タイプの個人向けパソコンなどがその例です.
しかし,MSはそうではありません.
自社のマーケティングさえしっかりしていればそれでいい,他社はつぶすか乗っ取れ,という考えをとりました.
マイクロソフトの手によって,この世から葬り去られた会社はいったい何社あるのでしょう?
古くは,MS-DOSの前身とも思える,CP/M(懐かしい!!)というOSを作ったデジタルリサーチ社から始まり,WEBブラウザーでしのぎを削った,ネットスケープ社まで...
しかし,時代は変わりました.
力でマーケットを支配できる時代は終ったのです.
MSの現代の最大のライバルとされているのは,あの検索エンジンのグーグル社です.
マイクロソフトとグーグルがなぜライバルなのかといぶかる方も多いと思いますが,その理由はグーグルが最近サービスを開始した,「Google ドキュメント」にあります.
これは,グーグルのホームページの「便利なツール」というタブの中にありますのでお試しになるといいと思いますが,要はワード,エクセル,パワーポイントのファイルを読み込み,自由に編集して保存できるというシステムです.もちろん,新規作成もできます.
しかも,作成・編集したファイルをグーグルが無料で使わせてくれるネット上のファイルサーバーに保存してくれるのです.
つまり,今まで何万円も出して買っていた,MS-OFFICEをタダで,使えることになります.
ファイルサーバまで無料なので,USBメモリなどを持ち歩く必要すらありません.
グループやチームでオフィスのファイルを共有することが「無料で」できてしまうのですね.
オフィス製品をドル箱としていたマイクロソフトにとっては,一大事.
あわてて,ヤフーを買収して対抗策を取ろうとしましたが,やぶへびとなってしまいました.
というのも,買収に失敗したばかりか,ヤフーがグーグルと業務提携をしてしまったのです.つい最近の話です.
さあ,どうする?マイクロソフトよ!
と,思っていた矢先にビルゲーツさんの引退報道.
この動き,どう見ればいいのかなあ?
しかも,VISTAが全然売れていない状況もありますでしょう.
アップルのMACや,オープンソース系のUNIX,LINUXとの力関係も微妙になりそうです.
IT系の教育に携わる人間として,今後の教材の確保内容にも影響するので,非常に気になるところです.
MSの企業としての特徴は,マーケティングのうまさにあることは明らかですね.
世の中のニーズを一歩先んじて取り入れ,ユーザに提供していく.
同時にライバルになりそうな商売敵が出てきたら,そこが本当のライバルになる前に叩き潰してしまうという戦略で,IT業界の先頭を走ってきました.
あえて日本の企業で例えるなら,自動車のトヨタ,電器の松下というところでしょうか.
どちらもマーケティングと営業力で,確固たる地位を築いてきたわけです.
ただ,MSと違うのは,トヨタや松下は,ライバルを叩き潰すという戦略はとらなかった.
日本的といえば日本的ですが,むしろ積極的にライバルを利用するという立場をとってきました.
トヨタに対するホンダ,松下に対するソニーがそうです.
ホンダやソニーには,トヨタや松下にはない,新しい発想力や技術力があったからです.
松下の戦略を見ていると,ソニーが新しい商品領域を,新規開拓するのを待っているようなふしすらありました.
ウオークマンや新タイプの個人向けパソコンなどがその例です.
しかし,MSはそうではありません.
自社のマーケティングさえしっかりしていればそれでいい,他社はつぶすか乗っ取れ,という考えをとりました.
マイクロソフトの手によって,この世から葬り去られた会社はいったい何社あるのでしょう?
古くは,MS-DOSの前身とも思える,CP/M(懐かしい!!)というOSを作ったデジタルリサーチ社から始まり,WEBブラウザーでしのぎを削った,ネットスケープ社まで...
しかし,時代は変わりました.
力でマーケットを支配できる時代は終ったのです.
MSの現代の最大のライバルとされているのは,あの検索エンジンのグーグル社です.
マイクロソフトとグーグルがなぜライバルなのかといぶかる方も多いと思いますが,その理由はグーグルが最近サービスを開始した,「Google ドキュメント」にあります.
これは,グーグルのホームページの「便利なツール」というタブの中にありますのでお試しになるといいと思いますが,要はワード,エクセル,パワーポイントのファイルを読み込み,自由に編集して保存できるというシステムです.もちろん,新規作成もできます.
しかも,作成・編集したファイルをグーグルが無料で使わせてくれるネット上のファイルサーバーに保存してくれるのです.
つまり,今まで何万円も出して買っていた,MS-OFFICEをタダで,使えることになります.
ファイルサーバまで無料なので,USBメモリなどを持ち歩く必要すらありません.
グループやチームでオフィスのファイルを共有することが「無料で」できてしまうのですね.
オフィス製品をドル箱としていたマイクロソフトにとっては,一大事.
あわてて,ヤフーを買収して対抗策を取ろうとしましたが,やぶへびとなってしまいました.
というのも,買収に失敗したばかりか,ヤフーがグーグルと業務提携をしてしまったのです.つい最近の話です.
さあ,どうする?マイクロソフトよ!
と,思っていた矢先にビルゲーツさんの引退報道.
この動き,どう見ればいいのかなあ?
しかも,VISTAが全然売れていない状況もありますでしょう.
アップルのMACや,オープンソース系のUNIX,LINUXとの力関係も微妙になりそうです.
IT系の教育に携わる人間として,今後の教材の確保内容にも影響するので,非常に気になるところです.
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