書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「坂の上の雲」と道徳と正義

2012年01月25日 18時59分59秒 | 日記
NHKドラマの坂の上の雲は昨年末で終わってしまった.

明治時代という,日本史上まれにみる「発展」の時代を描いた作品から,僕は多くの元気をもらいました.

列強は日本という手つかずの市場を植民地という形で狙っていただろうし,日本のリーダたちは必死で国を守ろうとした.

「命を懸けてでも守るべきものがある」という状況が,リーダーたちの使命感に火をつけたのだと思う.

同時に,列強に負けぬ国力を養うには何より教育が重要ということで,日本の教育システムの良い面はこの時代に作られたと考えられます.

結果的に,日清日露の戦争に勝ち,世界における日本の存在感を高めた.

しかし,明治はよかったという思いと同時に,戦勝がその後の不幸へと繋がってしまったのが,残念でならないです.

教育の話になりますが,興味深いのは,人の生きる道を教えることに関して,日本は「道徳」という概念を使います.

それに対して,西洋は「正義」という言葉を使います.
ハーバードのザンデル教授も「これからの正義の話をしよう」って言ってますね.

この「道徳」と「正義」の違いが日本と西洋の軋轢を生んでいるような気がしてならない.

そもそも,「道徳」と「正義」ってどこが違うのかなあ.

電車でお年寄りに席を譲るのは「道徳」?

電車でお年寄りを立たせて座っている若者に注意をするのは「正義」?

さてはて,災害にあった国に支援物資を送るのは?
自衛隊のPKO活動はどっち?


PKO活動は国際的な「正義」であるから日本も協力すべきという考え方もあるし,武器を持って他国に乗り込むのは「道徳」的に許されないという考え方もある.

どっちが正しいのか僕にはわからない.

我々大人は,これからの子供たちに道徳を教えるべきなのか,正義を教えるべきなのか?

それとも第三の倫理規範があるのかな?



最新の画像もっと見る

コメントを投稿