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「桐島、部活やめるってよ」朝井 リョウ

2013年02月03日 00時22分07秒 | 読書
「桐島、部活やめるってよ」朝井 リョウ




第22回小説すばる新人賞受賞作ということもあるのか、一般に評価が高いですね。

しかし、coollife的には低評価。

つまんない。ってのが感想。

何が詰まらないかというと、作者の人生観がない。

青春時代の心の不安定さとか他人への嫉妬心とかは確かに小説の題材にはなりうる。
しかし、その題材から作者独自の世界観とか人生観を導き出してこそ初めて作品としての価値が生まれるんだと思うわけね。

「若者ってこんなものなんだよ」というのでは単なる事実の描写にすぎない。せいぜい若者風俗のルポだよ。

「浅い」んですよ。

青春は、こんなものじゃない。

苦悩の中に何かが見えてくるはず。
その見えてくるものの色とか厚みとかが小説の価値になるはずなのに、苦悩を描くことしかしていない。

ということね。

ごめんね、高評価してる人達。

気にしないでちょうだい。


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