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「化学探偵Mr.キュリー」 喜多 喜久

2017年01月28日 11時25分07秒 | 読書
「化学探偵Mr.キュリー」 喜多 喜久



予想外に面白かった.
一言で言えば,東野圭吾のガリレオシリーズの化学版といえば分かりやすい.
ただし,ガリレオの場合は,犯行の動機というか,犯行に至るまでの犯人の苦悩の人生など結構重いテーマが覆いかぶさっていて,読んでて痛いものがありますが,こちらの探偵話の方はお気楽,悩み無し,ちょっとロマンスあり,みたいな.

どっちが優れているかなんて比較は意味ありません.

私は化学は専門ではないのですが,読んだ感じでは,化学としての先端性や深さはなさそうです.
かといって,この本を読んで,化学的な突っ込みをするのは,「野暮」ですよ.
売りはそこではないのですから.

この1月から,TBSの火曜日のドラマで「カルテット」が始まりました.
私の好きな松たかこさんが出ているので,毎週見てますが,彼女の弾くバイオリンの手の動きが全然変なんです.朗々とビブラートがかかっているパッセージで,左手が静止してたり.
もう少しCG使ってでも曲と合わせてほしいと思うのですが,
なんて突っ込みは,読んでて不快でしょう?

化学探偵Mr.キュリーの化学的な突っ込みも同じです.