書く仕事

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「硝子のハンマー」 貴志祐介

2015年10月27日 18時20分47秒 | 読書
硝子のハンマー」 貴志祐介




貴志祐介の本格推理小説
とあるビルで起きた密室殺人を描いた事件編と、犯人の半生を描いた解決編の2編の長編からなる力作。

巧みな構成に驚いた。

密室のトリックが秀逸。
犯人の半生も、気の毒さが先に立って、彼を責められない気にさせる。

久しぶりの本格物で推理小説の楽しさをあらためて実感できた。

「犯人はお前だ!!」的なビックリ感はないが、読者は、探偵役ではなく、犯人の方に感情移入してしまうだろう。
それくらい、犯人の心情や境遇が丁寧に描かれる。

それに何といってもストーリーが面白い。ページターナーです。

どうぞ、お楽しみください。