書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

1月6日(金)のつぶやき

2012年01月07日 02時59分36秒 | 日記
00:12 from mixi ボイス
さあ,明日から仕事だ.皆さんおやすみなさい.□
18:05 from Twitter for Android (Re: @kokebou
@kokebou アンディ君はお気の毒でした。ご冥福をお祈りします。
18:07 from Twitter for Android
RT @1000favs: 妻夫木が結婚したら「妻夫木夫妻」になるってのは意外と気づかなかった kaonai_
18:14 from Twitter for Android
今日の仕事始めは、いきなりの福岡出張でした。帰りは出張旅費を節約するために高速バスで帰ります。だって新幹線だと、3500円かかるけど、高速バスだと、1600円なのだ!!(^^)
22:39 from mixi ボイス
http://t.co/gjW7mLtd おや?こんなところに 「梅の花」が! 場所は西新と福岡タワーの中間くらいにある高級マンション街のど真ん中.地下鉄西新駅から,出張先の福岡タワー近くのビルに向かって移動中に発見.
by kumacoollife on Twitter

「下流指向 学ばない子供たち 働かない子供たち」内田樹

2012年01月07日 00時37分01秒 | 読書
「下流指向 学ばない子供たち 働かない子供たち」内田樹




内田樹さんの著書は初読.

ツイッターで的を得た発言が多いことから,ここ半年ほど注目していたのですが,ついに書籍にたどり着きました.
結果的には,林真理子さんの 「下流の宴」 の社会的背景を読んだ形になりました.

極めて深い内容なので,こんなレビューごときで感想を書くことには抵抗を覚えますし,本書を読まずにこの感想だけ読んだ人に,間違ったコンセプトを伝えてしまうことが心配です.

そういうことですので,もしこの内容に興味を持たれたなら実際にお読みになることをお勧めします.

一言でいうと(このまとめ方が実は危ない!),ニートと呼ばれる働かない若者がたどる幼児期から青年期までの,家族や世の中との関わり方を,文部科学省(文部省)のゆとり教育と呼ばれる国家施策の失敗と絡めて,するどい洞察で論考したものとなっています.
ほら,ちっとも意味が通じないでしょう?

やはり読んでもらうのが一番早い.

でも,このまま放り出しては,やはり申し訳ないので,僕が感銘を受けた箇所の要点を一つだけご紹介します.

小中高大学すべての教育現場で,生徒が教師に発する質問のうち,もっとも教師を悩ますのが,「先生,これを勉強するとなんの役に立つのですか?」

おそらく殆どすべての教師が,この質問に対して真摯に,かつ自分なりに解答を用意し,生徒たちに説明することを試み,そして失敗している.

この状況について,内田樹さんはこう宣言する.

『 何のために勉強するか?という問いには答えなくてよい 』
『 なぜなら,その科目の内容を理解し,あるいはその後しばらく時間が経過しなければ,その答えは理解できないからである.』
学問とはそういうものである,ということでその質問を突っぱねるべきであると.

子供たちが勉強しなくなった理由は,すべてを経済つまりお金の損得で判断する社会的風潮が影響している.
しかも,子供たちが教育に対して,「消費者(クライアント)」の立場で参加するよう,親や社会が後押ししている.
つまり,習う内容が役に立つなら勉強してやる.しかし,役立たないなら勉強はしないというスタンスです.
つまり,消費者つまりお客がお店に入って,品物の値段を店員に尋ねるのと同じだと論破する.
品物の質が良くて値段が安いなら買ってやる.高けりゃ買わないぞ.

もちろん,そのような精神構造が本人にとって,良い結果を招くわけはなく,結果的に学校の勉強に付いていけず,進学のメインストリートからはドロップアウトする.

ところが,大学全入時代の現在は,分数の割り算が出来なくても,大学を選ばなければ,進学できてしまう.

そのような子は勉強しなくても何とかなるという自信があるから,(実際,大学入試にも受かっているし,先ほどの質問さえ発していれば教師は恐れてくれる),世の中でも通用すると勘違いする.

しかし,当然のことながら 『 就職活動 』 で,つまづく.

そういうメンタリティの学生が面接に通るわけがない.

自分では,するどい質問を発して教師を困らせるくらいの「頭のいい」学生だと思っている.その自分がなぜ,就職できないのか?と悩むのでしょう.

上記以外に,そのようなメンタリティをもつ子供たちがなぜここ20年のうちに急速に増えてきたか?
自己責任ということばの危うさ.
格差社会がなぜ定着してしまったか?
出来ない子ほど,自信たっぷりである理由.
などなど,目から鱗の考察が続きます.

現在,読みたい本が3冊たまっているので,すぐには無理ですが,是非他の本も読んでみたいと思っています.