う~ん.
よく出来ている.
超本格的ミステリー.
こういう本にめぐり合えることに幸せを感じます.
婚約し,幸せの絶頂にあったサチコとユウ.
しかし,幸せの絶頂から,奈落の底に突き落とされる二人.
二人の視点から,少しずつ物語がすすんでいく.
しかし,どこかおかしい.
話が微妙にズレていく.
不安感と違和感を抱きながらも,読者はストーリーの展開に引き込まれていく.
え?,え?と思いながらも,次のページを読まざるを得ない.
最後に,二人が再開したとき,それまで,ずれて続けていたジグソーパズルがピタッと合う.
そうか,そういうことだったのか.
こういうトリックを思いつくのはどういう頭の構造なんだろう?
いわゆる叙述ものっていうジャンルなんだね.
嘘をつくことなく読者をだますという手法です.
具体的なことはネタばれになるのでいえないけど.
主人公の名前がカタカナっていうことがヒントかな.
おっと,これ以上は言えない.