書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

亡国のイージス

2006年03月09日 23時19分33秒 | 映画・DVD
DVDで「亡国のイージス」を見ました.
面白かったですよ.
予告編を見た印象では,自衛官の愛国心とか,国を
守る使命感とかが強調されて,重苦しいかなと危惧
していましたが,そうでもなくてよかったです.
わかりやすい例えで言うと,主人公の仙石先任伍長
(真田広行)は,悪役工作員(中井貴一)に対して,勇
気と知恵で孤軍奮闘するダイハードシリーズのマク
レーン刑事のような印象を受けました.
欲をいえば,極悪非道なテロリストが,最後の方で
人間的な弱みを見せてしまうことが,残念といえば
残念でした.やっぱ,ワルは最後までワルでいろよっ!!
じゃないと,最後のカタルシスが薄まるだろ!!っ
て思うのは私だけでしょうか?
そういう意味では,ダイハードシリーズとかスタロ
ーンの「クリフハンガー」の悪役の方が悪役らしくて
よいですね.織田裕二主演のホワイトアウトの方がダイハ
ードに近いのかもしれません.
でも,その分を割り引いたとしても,やはりこの
「亡国のイージス」,第1級のエンタテイメント
サスペンスです.
夜10時半から見始めて,眠くなったら,寝ればいいや
と思って見たところ,眠くなるどころか,面白さに
ますます目がさえてしまいました.
結局1時近くまで,お茶も飲まずに,かみさんと二人
でテレビの前から動けませんでした.
場の展開も鮮やかですし,ある役と別のある役との
人間関係を説明するのに,二人の間の会話ではなく,
過去の事件の一場面を唐突に挿入するという,演出も
はまっていました.
製作チームの,映画に対するこだわりが隅々まで行き
届いており,CGの使い方も見事.もう一つ,自衛隊が
よくぞここまで協力したなあと思うほど,護衛艦の
内部・外部を丁寧に撮影していて,その意味でも興味
深かったですよ.