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新たな視点も含めて日本文化を考える

2019年06月02日 | 全般
このブログでは以下のような8つの視点から総合的に日本文化の性格を考えてきた。しばらく更新をしていなかったが、最近、この8つにもう一つ新たな項目を付け加えて考えるべきだという思いが湧き、それ以降、考察をさらに続ける意欲が出てきている。

(1)漁撈・狩猟・採集を基本とした縄文文化の記憶が、現代に至るまで消滅せず日本人の心や文化の基層として生き続けている。
(2)ユーラシア大陸の父性的な性格の強い文化に対し、縄文時代から現代にいたるまで一貫して母性原理に根ざした社会と文化を存続させてきた。
(3)ユーラシア大陸の穀物・牧畜文化にたいして、日本は穀物・魚貝型とも言うべき文化を形成し、それが大陸とは違う生命観を生み出した。
(4)大陸から海で適度に隔てられた日本は、異民族により侵略、征服されたなどの体験をほとんどもたず、そのため縄文・弥生時代以来、一貫した言語や文化の継続があった。
(5)大陸から適度な距離で隔てられた島国であり、外国に侵略された経験のない日本は、大陸の進んだ文明の負の面に直面せず、その良い面をひたすら尊崇し、吸収・消化することで、独自の文明を発達させることができた。
(6)海に囲まれ、また森林の多い豊かな自然の恩恵を受けながら、一方、地震・津波・台風などの自然災害は何度も繰り返され、それが日本人独特の自然観・人間観を作った。
(7)以上のいくつかの理由から、宗教などのイデオロギーによる社会と文化の一元的な支配がほとんどなく、また文化を統合する絶対的な理念への執着がうすかった。
(8)西欧の近代文明を大幅に受け入れて、非西欧社会で例外的に早く近代国家として発展しながら、西欧文明の根底にあるキリスト教は、ほとんど流入しなかった。
 本論のテーマは、このうち7番目の項目に関係する。ただしこれらの8項目は相互に深く関連しており、7番目以外の項目のすべても、何らかの意味で日本文化の相対主義的な性格が形成された理由になっている。よって、これらの項目に沿って順に論を進めていきたい。
 
9番目の項目は、まだ文章としてはまとめていないが、「悟り」に関係する視点である。日本文化の特質の一つに「道」の文化があると思う。武士道、茶道、華道、書道などというときのあの「道」である。道の思想は、禅を中心とした仏教から多大な影響を受け、もちろん神道や儒教、老荘思想との関係も深い。しかも、私たちに受け継がれた修行、修道の文化のなかにそのエッセンスが集約されている。これを抜きにして日本文化を語ることはできないだろう。

しかも、私自身の長年の中心テーマは、「悟り」を哲学的、心理学的に考察することであった。その考察の副産物として『臨死体験研究読本』という本を十数年前に出版した。なぜ臨死体験と悟りが結びつくのか。

臨死体験者は、なぜ生き方をプラスの方向に激変させるのか、なぜ「悟り」と言っていいような深い意識変容をとげるのか。この謎を、これまでの膨大なデータをもとにとことん追求し、さらに臨死体験を脳の幻覚とするとする代表的な科学的理論の矛盾と限界を明らかにしたのがこの本だからである。臨死体験には、脳の見る幻覚以上の意味があることを丁寧に論証し、科学的物質主義を超えた視点から生と死を見直したのである。

ともあれ、長年の悟りの研究と日本文化の在り方とを結びつける視点が私の中に芽生えることによって、日本文化の考察への意欲が再び高まったのである。



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