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『世界史が伝える日本人の評判記』(2)

2011年01月25日 | 日本の長所
◆『世界史が伝える日本人の評判記―その文化と品格 (中経の文庫)

「日本の長所」11項目は、現代の日本を訪れた外国人による多数の感想(『私は日本のここが好き!―外国人54人が語る』、『続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る』などや、多くのブログなど)を参照して、最大公約数的なものを抽出したものだ。これらを、過去に日本を訪れた外国人たちの旅行記に記されたことと比較するとどんなことがいえるかを、少しづつ検討しはじめた。

今は試みとして二三の書物に当たっているだけだが、11項目のうち前半の特徴については、安土桃山の時代以来の日本に、ある程度当てはまると言えそうだ。

1)礼儀正しさ
2)規律性、社会の秩序がよく保たれている 
3)治安のよさ、犯罪率の低さ 
4)勤勉さ、仕事への責任感、自分の仕事に誇りをもっていること
5)謙虚さ、親切、他人への思いやり
7)清潔さ

一昨日(23日)には、おもに礼儀正しさに関係するものを選んだが、礼節や上品さ、優雅さなどは多かれ少なかれ、社会全体の規律や治安のよさにも関係すだろう。実際に、日本の礼儀正しさ以外のそうした長所に言及する言葉も散見されるが、多くの外国人がそうした事実に圧倒的に印象づけられていたと主張するには充分ではない。いずれ裏付けに充分な資料があつまったら取り上げたい。資料が集まれば集まるほど、それぞれの項目がしっかりと裏付けられていくと予測している。

ところで5)の後半、「親切、他人への思いやり」に関係することついては、やはり充分とは言えないが、いくつか言及がある。ここでは参考程度の意味で取り上げておきたい。

ブルーノ・タウトはドイツ生まれの建築家で1933年から数年、日本に滞在した。「日本の人達は、誰でも助力を求められると全力を挙げて援助する、これは単にそういう義務を感じるとばかりは云えないことであって、日本国民の傑出した能力に数えられるものではあるが、この種の助力には、非常に大きな欣びが認められるのである。」(『日本文化私観 (講談社学術文庫 (1048))』)

次はギリシア生まれのイギリス人で、明治時代の日本に住んだラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の言葉。「日本の生活にも、短所もあれば、愚劣さもある。悪もあれば、残虐さもある。だが、よく見ていけばいくほど、その並外れた善良さ、奇跡的とも思えるほどの辛抱強さ、いつも変わることのない慇懃さ、素朴な心、相手をすぐに思いやる察しのよさに、眼を見張るばかりだ。」(『新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)』)

最後は、イギリス人の女性旅行家イザベラ・バードより。彼女は、1878年(明治11年)に、東京から、日光、新潟、さらに日本海側から北海道に至る北日本を旅した。この時代に通訳の男性一人を伴うだけでこうした旅行をすこと自体驚きだが、道中、まったく安全で心配もなく、女性が危険や無作法な目に合わず旅行できるのは日本だけだろうと、日本の安全性を身をもって実証したわけだ。以下は、日光に行く途中で雇った人力車の車夫たちついて語ったものだ。

「彼らは私に、細々と多くの世話をしてくれたのであった。いつも私の衣服から塵をたたいてとってくれたり、わたしの空気枕をふくらませたり、私に花をもってきてくれたり、あるいは山を歩いて登るときには、感謝したものだった。そしてちょうど今、彼らは山に遊びに行ってきて、つつじの枝をもって帰り、私にさようならを言うためにやってきたところである。」(『日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)』)

これはたまたまこの車夫たちが親切だったというだけのことではなく、多くの来日外国人たちが、これと同様の細やかな心遣いに接して、感激の言葉を残しているようだ。

《関連図書》
外国人が見た古き良き日本 (講談社バイリンガル・ブックス)
世界史が伝える日本人の評判記―その文化と品格 (中経の文庫)
逝きし世の面影 (日本近代素描 (1))

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