例の、臨月の妊婦さんが土曜夜に脳内出血を起こして受け入れ先が見つからず亡くなった事件の、この妊婦さんのご主人が記者会見をしました。
「誰も責める気ない」
> 医師は頭痛が尋常でない状況を伝えていたといい、「伝わらないはずがないと思うが、誰も責める気はない」と夫。最初に断った同病院の当直医について「傷ついて辞めるようなことになったら意味がない。絶対辞めないでほしい」と話した。
> 妻が亡くなる日、保育器に入ったままの赤ちゃんを連れてきて妻の腕に抱かせてくれて、親子水入らずの短い時を過ごしたエピソードを披露。「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」とした。
記者会見、という、公式の席上のためか、非常に理性的にお話をされてると思います。
家族が亡くなったら、取り乱したって別に誰も何も言わないとは思います。
思い出すのは、例の福知山線の事故の時、遺体と対面した遺族の取り乱した女性が
「人間の顔じゃないような顔になってるのに、JRの人は何も言わなくて、ひどい」
みたいなコメントを、端からご主人らしい男性が止めるのも振り切って泣きながら述べていたことです。
当然だと思います。朝、何事もなく(かどうかはわからんが)出かけていった人がぐちゃぐちゃ(暴言)になっていたら、そりゃ、気が狂ってもおかしくないかも、と思います。
だから、この女性のコメントも責める気になれません。
だけど、だからこそ、そこを抑制して、問題点を挙げた姿勢には感服します。
人間は生きててアタリマエ、じゃないんです。
何かのきっかけで簡単に亡くなるもんです。
それが犯罪の対象になったのだとしたら、あるいは医療機関での純然たる医療ミス(消毒液を点滴しちゃったとか)だとしたら、責める対象はありますが、医学的に完全に手遅れ、ブラックジャックがどうやってもどうしようもない、ってことって、あるのですよ。
自分はちょっとバイオにも足を突っ込んだ関係で、「生きている」っていうことを考えることがときどきあります。
人間に限らず、生物の身体を作っているのは、全て、化合物または元素(イオン)です。
化合物の寄せ集め ではなくて、それが理路整然とした有機体になる、それがとても不思議だと思います。
(そんなすばらしいものなんだから、勝手にそれを化合物の寄せ集めにしてはいけない、とも思いますが、これは余談)
だけど、この有機体は、すごく簡単にストップする可能性があるのも事実です。
つまり誰でもいつでも死ぬ可能性があるってこと。
知人の親族で、若い人なのに「朝起きたら死んでた」って人がいます。
別に持病があったわけではないのに。
この男性は、責めたい気持ちもあっただろうけど、責めたところで奥さんが帰ってくるわけではない、と、冷静に考えていたのでしょう。(想像)
そして、身体の状態によっては「どうしようもないこともある」ことも、理解していたのかもしれません。
もちろん、この男性が言うように、救急医、産科医、小児科医の不足は焦眉の急であり、これは早急に改善されなければなりません。
厚生労働省も都も大学病院も、責任のなすりあいをしてないで、真面目に考えなくてはならないでしょう。
こういうことがあったら、なおさらです。
でも、一方で、「職業選択の自由」ですから、楽な眼科や耳鼻科や整形外科に人が流れるのもしかたないかも、と思います。
その流れをどうやって止めるか、知恵を絞らないといけませんね。
「誰も責める気ない」
> 医師は頭痛が尋常でない状況を伝えていたといい、「伝わらないはずがないと思うが、誰も責める気はない」と夫。最初に断った同病院の当直医について「傷ついて辞めるようなことになったら意味がない。絶対辞めないでほしい」と話した。
> 妻が亡くなる日、保育器に入ったままの赤ちゃんを連れてきて妻の腕に抱かせてくれて、親子水入らずの短い時を過ごしたエピソードを披露。「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」とした。
記者会見、という、公式の席上のためか、非常に理性的にお話をされてると思います。
家族が亡くなったら、取り乱したって別に誰も何も言わないとは思います。
思い出すのは、例の福知山線の事故の時、遺体と対面した遺族の取り乱した女性が
「人間の顔じゃないような顔になってるのに、JRの人は何も言わなくて、ひどい」
みたいなコメントを、端からご主人らしい男性が止めるのも振り切って泣きながら述べていたことです。
当然だと思います。朝、何事もなく(かどうかはわからんが)出かけていった人がぐちゃぐちゃ(暴言)になっていたら、そりゃ、気が狂ってもおかしくないかも、と思います。
だから、この女性のコメントも責める気になれません。
だけど、だからこそ、そこを抑制して、問題点を挙げた姿勢には感服します。
人間は生きててアタリマエ、じゃないんです。
何かのきっかけで簡単に亡くなるもんです。
それが犯罪の対象になったのだとしたら、あるいは医療機関での純然たる医療ミス(消毒液を点滴しちゃったとか)だとしたら、責める対象はありますが、医学的に完全に手遅れ、ブラックジャックがどうやってもどうしようもない、ってことって、あるのですよ。
自分はちょっとバイオにも足を突っ込んだ関係で、「生きている」っていうことを考えることがときどきあります。
人間に限らず、生物の身体を作っているのは、全て、化合物または元素(イオン)です。
化合物の寄せ集め ではなくて、それが理路整然とした有機体になる、それがとても不思議だと思います。
(そんなすばらしいものなんだから、勝手にそれを化合物の寄せ集めにしてはいけない、とも思いますが、これは余談)
だけど、この有機体は、すごく簡単にストップする可能性があるのも事実です。
つまり誰でもいつでも死ぬ可能性があるってこと。
知人の親族で、若い人なのに「朝起きたら死んでた」って人がいます。
別に持病があったわけではないのに。
この男性は、責めたい気持ちもあっただろうけど、責めたところで奥さんが帰ってくるわけではない、と、冷静に考えていたのでしょう。(想像)
そして、身体の状態によっては「どうしようもないこともある」ことも、理解していたのかもしれません。
もちろん、この男性が言うように、救急医、産科医、小児科医の不足は焦眉の急であり、これは早急に改善されなければなりません。
厚生労働省も都も大学病院も、責任のなすりあいをしてないで、真面目に考えなくてはならないでしょう。
こういうことがあったら、なおさらです。
でも、一方で、「職業選択の自由」ですから、楽な眼科や耳鼻科や整形外科に人が流れるのもしかたないかも、と思います。
その流れをどうやって止めるか、知恵を絞らないといけませんね。
人が亡くなっているということが何処かにいってしまっているようです。。。。
当該の妊婦さんの状態がわからないので、万一、最初の病院で受け入れてもらえていたら、助かった可能性はもちろんあります。
医師不足や科間の連携不足が解消されれば、この点は解消できます。
現状では解消されてないわけなので、このご主人はその問題提起をされたのだと思います。
ただ、私が言いたかったことは、病状によって、もう手の施しようがない状態ってこともある、そういうときは誰も責められない、ということです。
あるいは、救急医療体制が整ったとしても、無制限に受け入れられるわけではないから、助かるものも助からない、という場合は、どうしても可能性は残ると思います。
ということです。
前にも書いたけど、昔は休日当番医もありませんから、日曜に重い急病になったら、「運が悪かった」としか言えなかったです。
(現に、昔者のうちの父親は、例の奈良の大淀病院のニュースを聞いて「運が悪かったんだな」と言ってました)
偶然は、どんな場合でも起こります。
>くろうささん
なすりつけあいは、ちょとみっともないですよね、、(^^;