op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

シリコンコーティングの効果

2010年01月20日 08時51分14秒 | Weblog
体に合わなかった

昨年は、硬くてしなりの少ないラケットでハードヒットを続けていたら、手を傷めてしまった。ブレークやベルディヒが最近まで使っていたDunlop Aerogel 200がそれなのだが、非常に振りやすく、打球がひたすら真っ直ぐ飛んでゆくため大変コントロール性能が高く、ボールのスピードも上がるので大変爽快なラケットである。

が、バイクや自転車のフレーム等々と同様、硬くしならない特性は、衝撃が緩和されにくく、またバイクや自転車であればタイヤ、ラケットならストリングとの相性が非常にシビアになる。つまり手のひらを含む、フレームに接している柔らかい部分への負荷が大きくなりやすいのだ。

で、ストリングを頻繁に張り替えるため機械を購入したりしたのだが、このラケットにふさわしくボールを潰して打つスタイルを続けていたら、あっというまにヤワな手の関節が悲鳴をあげたのだった。


見かけと違って結構体育会系だった

結局夏から年の瀬まで思い切り打てない状態で過ごし、年末になって試打で好印象だったYONEX RDiS 300MPを購入した。

大昔Rシリーズを試して、そのしなりすぎる特性から敬遠していたYONEXだったが、RDiS 300MPは違和感なく打てた(軽すぎるのでウェイト調整は行った)。が、ハードに使ってみると、実は結構硬いラケットであることに気がついた。コスメティックは女性的だが、YONEX特有の“腰のくびれ”もなく、材質はともかく構造的にシャフトがしなりにくく、フェース部もがっちりできていてたわみやすい方ではない。但し手に来る衝撃はそれほど硬質なものではない。

ネットでレビューを探してみると、やはり同様の感想が多かったので納得したが、標準フレーム重量300gでこの硬さだと、バランスが良い為スイング時にヘッドは回りやすいものの、両手打ちでない限り相当速く振る必要がある。僕は楽したいので、ウェイトを追加して対処した。(ちなみにウェイトつけないで頑張ったら肩をおかしくした)

さて、最初は試しに GOSENのRectangle Zというスピン系のストリングを張ってみたのだが、このストリングも体育会系で、硬く、ボールをぶっ潰しながら回転をかけないと、持ち味が発揮されない製品だった。


うまくいったが、失敗した

硬いストリングでまた手を傷めるのはごめんだったので、池袋のウィンザーで1000円クーポンを使って、特価で売っていたYONEX AERONSUPER 850 XTを購入した。1.25mmの細いゲージのこの製品は、宣伝文句どおり、衝撃も少なく、スピンもかかりやすい。ペースの遅い相手との試合でも快適に打てた。

が、張るときに失敗していた。

このストリング、表面のコーティングにべとつきがあり、めんどくさいので蝋を塗らないでささっと張ったらテンションロスがかなり出てしまったのだ。つまり、打っているうちに、コーティングによる摩擦で上乗せされていた分のテンションがなくなって、緩んできてしまったのだ。

それでもDunlop Aerogel 200ほどシビアではないので、緩んだ状態でもなんとか使えたのだが、打つたびに縦糸がズレる。しかもコーティングのせいで、手でズレを修正するのが面倒なのだ。


普通にやるのはつまらないので、実験してみた

さて、まだストリング自体の寿命は来ていないのでどうしようかと思案しているうちに、以前買っておいたシリコンオイルを思い出した。

テニスラケットのスピンショットは、縦糸が横糸に沿ってたわみ、戻るときに発生する力で回転がかかるという実験報告をネットで読んで、面白そうだったのでホームセンターで買ったのだ。実際に液状やワックス状の専用製品とか、昔から縦糸と横糸の交差点に挟み込むチップなどは売っているのだが、ただそれらを買うのもつまらないので、プラスチックに悪影響を与えにくいシリコンオイルに目をつけたのだ。

Dunlop Aerogel 200のセッティングで試したときは、打球音こそ少し変わったものの、あまり効果を感じられなかったのだが、新しいYONEXの組み合わせではこれが成功した。


TCO削減にも貢献するかも

潤滑材をストリングに塗って打つと、まず打球音が変わる。擬音にすると第一打が「パコーン」とか「バン」からなぜか「キシッ」「キシュン」となる。で、トップスピンもスライスも、回転をかけるショットは確実に伸びが出る。打った後確かめると、縦糸にズレがない。僕が使ったのはオイルなので、すぐに効果がなくなるかと思っていたが、それなりにハードな状況で2時間を二日間連続してもまだ大丈夫だった。

塗ったり装着する手間さえ厭わなければ、潤滑材は確実にストリングの本来のパフォーマンスを発揮させやすくするし、ストリング同士の摩擦による劣化を減らし、寿命を延ばしてくれると思う。ストリングメーカーが最初からこの処理をした製品を売ってもいいと思うのだが、そうすると商品の回転率が落ちるのを恐れているのかもしれない。

極限まで摩擦を減らすため、縦糸と横糸を編みこまない、“スパゲティ”という反則もあったそうだけれど、スピンにこだわるのなら別の“合法的な”手法も考えられる。

極力細いゲージを使い、横糸は本数を減らししかもテンションを大幅に下げるのだ。もちろん潤滑材を使えばベストだろう。まだ試していないが、モリブデン系の潤滑材ならテフロンより衝撃や熱に強いので、長持ちしそうだ。ただし、ストリングの材質にどんな影響が出るかは不明だ。


で、当たり前だがボールが接触している間のストリングの動きが大きくなるほど「コントロール性」は落ちる。正確にはその時々のストリングの状態に左右される比率が高くなる。面圧(ラケットの面を押したときの固さ)ももちろん下がるので、所謂球離れは悪くなる。ストリングの寿命も、セッティングを極端にするほど、短くなる(より少ない量で衝撃を受け止めることになるからだ)。でも、余裕があればいろいろ試して楽しめると思う。
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