コンテンツツーリズム研究会

コンテンツと旅に関する様々な研究をしている、組織や立場の枠を超えた研究会のブログです。

ブルース・リー映画と東京国際映画祭「お宝プリント」

2010年08月26日 23時18分44秒 | 日記
今年の第23回東京国際映画祭<アジアの風部門>の目玉は、ブルース・リーの生誕70年を記念した特集上映。古くからのファンにとって嬉しいのは、以下の作品。

『ブルース・リー 死亡遊戯』 Game of Death 死亡遊戲 (1978年)
*1978年日本公開時の貴重なお宝プリントでの上映!!

版権管理会社が変わったり、日本上映時に独自の音楽を付与するなどで権利関係が複雑になるという問題もあって、上映されたときのそのままの形では、後年になってからはなかなか観られないことの多い香港映画。
この『死亡遊戯』は東宝東和で配給したそのままの形で観られるというからファンにはたまらない。

どんな映画でも、公開されたときの感動をもう一度体験したい、というニーズは強いものと思う。
良きにつけ悪しきにつけ、香港映画の魅力が日本の配給会社の「加工」によって高められたのは事実。

1970年代の香港映画の出来は、目の肥えた日本市場の顧客には耐えられないと思われたのか、有名な例ではブルース・リー作品『ドラゴン危機一発』ではマイク・レメディオスという歌手の挿入歌が東宝東和の手によって加えられて、クライマックスを盛り上げていた。

また、ジャッキー・チェン作品では『ドランクモンキー酔拳』で四人囃子による「拳法混乱(カンフージョン)」が主題歌で加わるなど、一連の「拳シリーズ」などにおいて東映洋画部の選曲で日本人歌手の歌う主題歌が加えられていた。
以下は主なモノを抜粋。

『カンニングモンキー天中拳』・・・主題歌:タケカワユキヒデ
『ドラゴン特攻隊』・・・主題歌:もんたよしのり
『五福星』・・・主題歌:陣内孝則

どう? なかなかスゴイ顔ぶれでしょう。
他にも、『少林寺木人拳』の主題歌「ミラクルガイ」、『拳精』の主題歌「チャイナガール」、『龍拳』の主題歌「ドラゴンフィスト」、『蛇鶴八拳』の主題歌「デンジャラス・アイズ」など、歌手は無名だけれど総じてクオリティの高い楽曲が加えられていたのが東映洋画部の仕事の特長。

これらは全て少年(私ね)の心にクライマックスのシーンとともに焼き付いている。よって、当時の劇場公開を観ていたコアなファン(私も!)などは今DVD化されている、東映の版権の切れた主題歌の入ってないバージョンでは全く満足できない(笑)。

ブルース・リー作品に戻ると、全五作品(とんでも映画の『死亡の塔』はあえて除く)のうち、『ドラゴンへの道』が東映洋画部によって配給された他は、東宝東和の配給。東和は『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』に英語の主題歌を挿入したが、ワーナーブラーザーズのマーク入りでラロ・シフリンというダーティ・ハリーなどのサントラで有名な作曲家が音楽を担当した『燃えよドラゴン』は全く音楽はいじらず、さきの『死亡遊戯』も007シリーズの作曲家ジョン・バリーが担当したため、音楽はいじっていない(しかし、香港版と北京版はジョン・バリーの音楽ではない)。

ジャッキー映画では音楽の入れ替えで作品の質を高めた東映洋画部だが、『ドラゴンへの道』は当時の映画チラシで「主演・監督・脚本・武術指導・音楽(!)ブルース・リー」と書かれていたくらいで、音楽はあまりいじらなかったと思うが、主題歌はマイク・レメディオスを挿入。配給会社が変わっているのに、どういう経緯でレメディオスが起用されたのかよくわからない。

ちなみに、このマイク・レメディオスは中華系ポルトガル人。最近、日本のファンの働きかけでCDを製作したのだから、日本のファンってスゴイ。ちなみにCDは当然私も持っている。

東京国際映画祭のブルース・リー特集のニュースを聞いて、すっかり興奮して長くなったが、そろそろまとめたい。配給当時の状態で香港映画が観られることは幸せなのである。私としては、ブルース・リー没後10年の時の、東映による『~怒りの鉄拳』『~危機一発』の二本立てリバイバル上映(「リターン・オブ・ザ・ドラゴン」と名付けられ音楽が全て入れ替えられていた。同名の主題歌はメチャクチャかっこよい)の状態で観られるなら、いまから東映に転職したいとすら思うほどだが、まぁ無理だろうなぁ。
とにかく、まずは死亡遊戯を東宝東和版で観ておきたい。

東京国際映画祭、待っててね。
(内田)

観光庁「スクリーンツーリズム促進プロジェクト」に参加しております(山村)

2010年08月17日 00時34分16秒 | 日記

山村です。ご縁あって、今年度から観光庁さんで立ち上げられた、映画・ドラマ等の映像作品を活用した「スクリーンツーリズム促進プロジェクト」に参加しております。
本日、第二回目の会議に行って参りました。配布資料や議事録については、観光庁さんの公式サイトで随時公表して頂いております。先日、第一回目会議の資料と議事録がアップされました。
ご覧頂けましたら幸いです。

観光庁公式サイト

http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000049.html


国政調査

2010年08月15日 03時14分22秒 | 日記
どうも締切りギリギリチョップなNEGOTIこと伊藤現です。
コンテンツがらみということでひとつ。

今日某妖怪ストリート近辺で京都府の国政調査の看板を見掛けたのですが、この看板にけいおん!の放課後ティータイムの版権イラストが使われていたのです!
京都アニメーションやからってことなのかもしれませんが、国政にもからむけいおん!の末恐ろしさを感じたのでありました。


一応写真とりましたが画像のくっつけ方がわからないので画像は割愛であります。

四畳半神話大系

2010年08月13日 23時39分04秒 | 日記
どうもはじめまして心の四畳半主義者NEGOTIこと伊藤現です。
山村先生からお誘いいただきましてからしばらくたつんですが軽い締切り地獄から御挨拶が今になりました。
いえ、まだ締切り前真っ最中です。
京都の某嵯峨芸の観光デザイン学科を卒業した者です。よろしくお願いします。


さて、タイトルの四畳半神話大系は前クールに放送されたアニメですが、京都が舞台なのであります。
そのアニメにてでてくるイベントであるところの下鴨納涼古本市が現在開催中で五山の送り火が16日に行われるのでこれから京都に来られる方は四畳半神話大系を御覧になってからであると大いに楽しめますぞ。
と時期的に思ったので一応書かせていただきました。
そんなイベント抜きに四畳半神話大系には京都のあちらこちらが描かれていますし、アニメ作品としても大変面白いので一見の価値と京都への興味の種になろうかと思いますよ。


なにはともあれよろしくお願いします。

コミック&アニメ「僕等がいた」と釧路の魅力

2010年08月13日 18時23分17秒 | 日記
内田です。
週初めから釧路に出張していました。
日曜日の昼に到着し、月曜からの仕事に備える予定でしたが、いきなり「くしろ港祭り」に出迎えられて気分一新。釧路を探検することにしました。

路線バスでぶらぶらしていたのですが、ツイッターの書き込みで耳より情報を発見。
釧路駅で『僕等がいた』の原画展(http://www.jrkushiro.jp/bokura/)をやっているというじゃありませんか。
正直、よく知らなかったのですが、サブカル関連だということで、釧路駅に引き返し、見てきましたよ。JR北海道釧路支社さんの企画による原画展。

日曜ということと、すぐ近くでお祭りがやっているということもあって、人の入りは上々。
浴衣姿の女の子たちはきっと原画展を見たあとにお祭りに繰り出すのでしょうね。

原画は淡いタッチで、私も好きな感じ。かつて少女マンガで育った(パタリロ!が載っていた花とゆめを愛読していたため)私にはまったく違和感の無い絵でした。
原画には全て作者のコメントが付されていたのですが、それが控えめでとても好感が持てました。

そして、次々と原画を眺めて気がついたのは、背景が釧路だということ。
当たり前だけど、なぜ釧路駅で原画展?という疑問はこれで吹き飛びました。
もともと釧路は原田康子の「挽歌」以来、霧とロマンのまち。
少女漫画の舞台にだってぴったりのはずなんです。
昨年お亡くなりになった原田康子さんもそうでしたが、「僕等がいた」の作者の小畑友紀さんも釧路出身で現在も釧路在住だとのこと。

小畑友紀さんのサイン会もありました。お見かけするに、まだ二十代?ですよね。
お祭りにちなんだのか、浴衣をお召しになっていて、ご自身が実写版に主演できそうな大変にキュートな方でした。

展示会では原画だけでなく、海外で翻訳された「僕等がいた」のコミックもたくさん並んでいました。
「我們的存在」(台湾版の僕等がいた)の他、アルゼンチン、タイ、インドネシア、イタリア、アメリカ・・・などなど世界各国でコミックスが翻訳出版されています。
こんなスゴイ方が釧路にいたなんて、不勉強で知りませんでした。これから勉強します!

まだ連載中のこの作品。展示情報によると、アニメ化は既に2006年に実現していて、幣舞橋や釧路駅など一部でロケーションが使われているようですが、それほど大規模なロケハンはなかったように見えました。
原画展では、どこの風景を描いたモノなのか作者による解説もあって、資料価値もありそうです。
ファンの方は釧路駅に急げ!(9月5日までやってます(^^)/)
釧路で地域振興に取り組む男性諸氏も、原作を読んでみるべし!私も読みます。(内田)

埼玉新聞にコラムを書かせていただいております。

2010年08月13日 00時13分47秒 | 日記

今年の4月から、埼玉新聞さんに月一でコラムを書かせて頂いています。
毎月第4日曜日の「サイタマニア」のページ、「山村高淑のサブカルサプリ」というコーナーです。
埼玉のサブカルを深く掘り下げたい!ということで、編集部のH氏のご指導の下、毎回かなり肩の力を抜いて書いています(笑)。
埼玉県のみなさん、ご覧頂けましたら幸いです。宜しくお願いします。(山村)

また、山村は以下で個人ブログ開設しております。

 「サブカルチュラル・ツーリズム研究所」
http://blog.goo.ne.jp/subcultural-tourism

併せて宜しくお願い申し上げます。


鷲宮の土師祭の後援をさせていただきます!

2010年08月07日 10時41分27秒 | 日記

コンテンツツーリズム研究会、いつもお世話になりっぱなしの鷲宮さんの、今年の土師祭の後援をさせていただけることになりました!!
すごいイベントが目白押しのお祭りになりそうですね!ディアステージさんのパフォーマンスも楽しみです!!
何卒宜しくお願い申し上げます!!(山村)

http://www.wasimiya.org/sengan/


祝!ブログ開設!

2010年08月07日 00時04分00秒 | 日記
祝!ブログ開設!
ということで、兄目見太郎こと
岡本健です。

コンテンツ・ツーリズムについて、
ゆるゆると研究していく会です。

こういう自由な研究会を切望しておりました(^^)

自分の興味に忠実なツーリストに関するツーリズム、
ヲタクツーリズム、略してヲタツーに関するブログを
やっています。
相互リンクしましたので、
もし良かったら覗いてやってください。

アニメ聖地巡礼やら、ゾンビ映画やら、
つらつらと語っております。

それでは皆様、今後ともよろしくおねがいいたします♪

「略してヲタツー」
http://kankoguide.blog22.fc2.com/