United Minds (Strikes Back)

2013年に解散した電子音楽ユニット、SpiSunのWeblog“United Minds”跡地

第17節 千葉 vs 神戸 Going Fukuari Ground フクアリ観戦記 Vol.4  〔by ラウド〕

2009-07-15 02:36:33 | JEF United Chiba
この日は成田を経由して千葉へ向かった。
かつての門前町は、祇園祭の真っ只中。
買ったばかりのハンチングで紫外線を何とか凌ぎつつ、祭に沸く人々を横目にひたすら歩いて駅に何とか辿り着く。
祭は良い。ハレとケ。その境界がくっきりとすればするほど、ハレの舞台は盛り上がる。
成田ならばそれほど僕も疎外感を感じずに済むような気がする。何だかしみじみと昔のことを思い出していた。

とはいえ、既にこの時点で散々歩いたせいでぐったりと疲れがのしかかっていたのも事実。
気合を入れるため、成田駅のトイレでジェフのレプリカキットに着替えて蘇我を目指した。



Fと合流して観た試合は、大分戦に勝ったチームの良い流れを維持したまま、うまくゲームに入っていけたのではないか、という印象。
非 常に良いというわけではないが、少なくともボールはしっかり保持できている。相変わらずゴールキックは巻への一択だが、工藤や谷澤がパスやドリブルで絡 み、坂本が攻守に良いフォローを見せて、巻が何とかポストをこなし、深井が突っ込むという、今のジェフの攻撃のいいところはしっかり出ていた。
特に、谷澤のセンタリングから工藤が合わせようとした場面は決定的だった。もうちょっと浩平の背が高ければ…と、思わずないものねだりをしてしまう。

対する神戸は、ミスも多く、ジェフの出足が早いのでなかなかうまくつなげない印象。
とはいえそれでもシュートだけはしっかり打ってくる。大久保のループシュートなど冷や汗ものだった。

しかしその流れの中で、フィニッシュになかなか持ち込めないジェフがカウンターを食らう。
数的には優位だったシチュエーション。しかし青木良太とボスナーの間を縦パスで抜かれて、パク・カンジョにしっかり決められてしまう。
この局面、良太にためらいが見られたのが原因の一つではないか。シュートコースをふさごうとするのもいいが、あそこは当たりに行ってほしかった。


以後、後半立ち上がりに渡って神戸のカウンターを食らう事になるのだが、失点直後もハーフタイムも僕は妙に落ち着いていた。
立ち上がりから“流れ”を感じたのだ。今日は少なくとも負けはしないだろう、と。それは妙に確信めいていた。
正直に言えば、今年フクアリで観た2試合はいずれも最悪の、絶望的な内容だったから、そのせいで随分とマシに見えた…というわけではないはずだ、多分…。

ミラーはいまいち流れに乗り切れなかった今季初先発の佐伯に変えて、益山を投入。
前節の積極的なプレーに確かな成長を感じていただけに、この交代には期待が募った。
事実、彼の投入で流れが変わる。益山は、溌剌とした動きで右サイドをえぐり、チャンスを生み出す。

そしてその益山のパスから、左サイド近くにいた谷澤がワントラップしてボレー。
ボールは相手DFに当たってコースを変えながら、ゴールマウスに吸い込まれた。
ああ、(個人的には)国立でのFC東京戦以来久しぶりに生で味わうゴールの興奮…長かった。
これがサッカーだ。やっぱりこれを味わいたくて試合に観に来ているんだよ。

ここからフクアリにスイッチが入った。
しんどい試合をしている時はなかなか盛り上がらないこのスタジアムだが、ひとたびジェフのゴールが生まれれば、それによって着火し、熱が伝播し、燃え上がり、歓声に包まれる“劇場”と化す。
それは去年の最終戦を例に出すまでもなかろう。サポーターの感情に素直なスタジアムなのである。

ジェフはここからチャンスを作り続けた。
ピンチもその数だけあったような気もするが、深井のランや益山のチャレンジ、谷澤のテクニックに最後まで逆転を信じる事が出来た。


しかし、試合はこのまま終了。
シュートの少なさ、もう一点を奪えなかった不満も残ったが、とりあえず負けなかっただけ良しとしなければならないか…という妙な安堵感があったのも確かで、それは多くの人がそう思ったのではないかと思う。

でなければ、僕もFとわざわざアウェイ側からの順路でフクアリに向かうようなことはしなかっただろう。
身近なフクアリでも、まだまだ周りは知らないことが多い、という事を知ることが出来たのは悪くない。



この試合で前半戦は終了。
多くいた怪我人も徐々に戻ってきており、新戦力のネット・バイアーノ、そして噂の段階だが柏の太田の加入など、戦力は整ってきている。
この日のドローが価値ある勝ち点1となるように、次の広島戦もアウェーでの勝利を期待している。

He's got a ticket to ride 2009 〔by ラウド〕

2009-07-14 21:24:28 | Music
ヴィッセル戦当日、成田空港近くのローソンで無事に入手。

発売当日だったので余裕でした。いつぞやの柏戦の時のような回線不良が起きたらどうしようかと思いましたが。
ヘタに予約とかしなくて良かったなぁ…直接買えるに越した事はない。


マッドネスの時は2階席もありましたが、あれは渋谷AXだったからこそで、今回はオールスタンディングです。
なんだかあんまり売れてないという話も聞きますが…新木場Studio Coastはちょっと広めだから、ちゃんと埋まってほしいなぁ。

当然、今週から毎日スペシャルズをヘヴィ・ローテーションする生活が始まるわけですが。
スペシャルズのアルバムは、実は唯一『In the Studio』だけ持っていないのです。

ただしこのアルバムはThe Specialsではなく、多くのメンバーが脱退した後のSpacial A.K.A.名義なので、今回はここからは取り上げないのではないか、と推測してます。
スペシャルズの中心人物であるジェリー・ダマーズが今回再結成に加わっていないので、余計にそう思うのでありますが。

とりあえず「Rat Race」と「Concrete Jungle」と「Friday Night and Saturday Morning」だけは絶対やってほしい。定番だから心配はなさそうだけど。
「International Jet Set」は…無理かな。アレをどうライヴでやるか非常に気になる。


とりあえず、私にとって今年の夏の最大のイベントである事には間違いはないでしょう。
それ以外にもジェフの試合やcloud9師とのThe Jamバンド練習(久々にベースを引っ張り出して、ミカ・フォクストンになります)など、8月は色々あって今から楽しみなんですけどね。



既に金欠状態の7月をいかにして乗り切るか…。
地元の祭があるけど、また写真撮って来たほうがいいかい、yuz君?

気になる盤 2009年7月 〔by ラウド〕

2009-07-10 00:05:17 | Music
メモ代わりに。



『男と女 Two Hearts Two Voices』稲垣潤一

稲垣潤一が女性アーティストの楽曲を、女性ヴォーカリストとのデュエットで披露する、熟練のカヴァーアルバム。
小柳ゆきと一緒に歌っている「悲しみが止まらない」(杏里のカヴァー)が非常に良かったので、その曲だけでもいいから欲しい。どうやらシングルになっているようですね。
めまぐるしい転調とパートチェンジ、そして両者の見事な歌とハーモニーに聞き惚れて、YouTubeで毎日この動画を観ている。
稲垣自身のクリアーで明瞭な歌は今更言うまでもないが、小柳ゆきの成長ぶりに驚いた。声を張り上げてコテコテに歌っているかつてのイメージしかなかったので…しかもちょっとかわいくないか、彼女。別に同意が得られなくても全然いいけど。



『The Liberty of Norton Folgate』Madness
Madness待望の新作。オリジナルアルバムとしては『Wonderful』以来10年ぶりか?
チェックはかなり早くからしていたのだが、あっという間に品薄状態になってしまった。不覚…。
『Wonderful』も、前作のカヴァー集『The Dangermen Sessions, Vol.1』も非常に充実した作品だっただけに、否がおうにも期待は高まる。
願わくば、この作品を引っさげての再来日を望む。今度はクリスとキックスもちゃんと来てね。



『⊿』 Perfume
これだけは既に入手済み。しかも5月の発売開始時にすぐさま初回盤を予約してしまった。
Amamzonでは発売前から初回盤は売り切れてたんですな…去年に引き続き熱心なファンの方には申し訳なく思う。かしゆかとのっちのスキャンダルもどこ吹く風、今回も売れそうですな。
今回の作品の評判は存じ上げませんが、個人的には前作よりグッと良くなったと思う。
『GAME』ははっきり言って音を刺激的にしすぎて、ちょっと不快ですらあったから、聴き易くなっただけでも個人的な評価は上。



『The Latest』Cheap Trick
何とストレートで迷いのないタイトル。
本国USAではポイズン、デフ・レパードとの合同ツアーも始まったチープ・トリックの、3年ぶりのオリジナル・アルバム。
前作『Rockford』は未購入ながら、視聴でした限りだとかなり充実した作品のようであったので、今回の作品にも期待が膨らむ。
そういえば、最近綾瀬はるかが出てる“生茶”のCMで、彼らの「I Want You to Want Me」が使われてますね。
生茶は大滝師匠の「君は天然色」を大フィーチャーしたCMを作ったり、なかなか侮れないな。生茶自体は味にシャープさがなくてあんまり好きじゃないんですが…。



『Down Town』YMCK & De De Mouse
件の『TATSURO from NIAGARA』を検索している時に、これが偶然ヒットした。
YMCKはPerfume同様に、かなり早くからチェックしている友人達がいたけれど、個人的には殆ど感銘を受けなかった(同じような事を考える人々がいるもんだなぁ、と思った事はあったが)。
しかしDe De Mouseが噛んでいるとなると見逃すわけにはいかない。彼がカヴァーするSugar Babeと大貫妙子…非常にワクワクするじゃないか。しかも去年出ていたなんて全く知らなかった。



『Merriweather Post Pavilion』Animal Collective
薦められたので聴いてみようと思った作品。
エレクトロ・ミュージックの割にはメロディとハーモニーのセンスに60'sを感じる。非常によくまとまった音楽だと思う。

最近あった事 〔by ラウド〕

2009-07-09 09:12:31 | Life
一つ一つじゃちょっと記事にならなそうなので、思いつくままにまとめてみる。


久々にアコギを弾いた
住宅事情のためにすっかり弾けなくなって久しいアコースティックギターを録音に、前の職場でもあるいつものスタジオへ。
昔の同僚である神林氏も退職しており、意外な人がその日のスタジオを担当していた。
二本(2トラック)重ねただけだが、ピッキングが弱いようで必死になってかき鳴らす。
左手よりも右手の指の皮が剥けていた。
その日は録音終了後、昔の職場仲間としばし談笑し、cloud9氏と夕食を共にして帰宅。
cloud9氏との会談では、The Jamのコピーバンド案をはじめ、音楽を真面目に語り合った。とりあえず、ブルース・フォクストン役の僕はベースを練習しなくてはならない。
そういえば去年は殆ど前の店に顔を出さなかったなぁ…。


手塚治虫展~未来へのメッセージ~



江戸東京博物館へ最後の週に滑り込み。
週の真ん中の平日だったにも拘らず大盛況で、展の性質上じっくりと見なければならない展示物が多い事もあり、人の頭を見ている時間の方が長かった印象。
それだけ展示にも力が入っており、見所十分だったものの、ちょっと集中できなかった感がある。

時系列順に氏の作品を振り返る内容はなかなかに濃厚で、つい最近のtezuka modernoや、現在公開中の映画版『MW』までしっかりとカバーされており、あくまで現在進行形の手塚ワールドをこちらへ提示してくれていたのに好印象。
これだけ気合が入っているとは思わなかったので、時間がはっきり言って足りなかった。あまりにも出向く時間が遅かった。
まして通常展まで観ようとなると、とても2時間では足りなかった…完全に僕のプランが失敗だったと言わざるを得ない。
会場には老若男女問わずの観客がつめかけ、若い女性が非常に多かった。メモを熱心に取っている方もおり、心構えの面で既に負けていた気がする。

個人的にはブラックジャックの名場面パネルを踏むのが非常に恐れ多くてためらった事と、『陽だまりの樹』の主人公である手塚良庵(治虫の曽祖父)の写真を拝めたことが個人的には今回のハイライト。
堪能できなかった分は、値段的にも気合十分の図録を読んでカバーするとしよう。
ちなみに、グッズ売り場もかなり充実してました。僕は図録とポストカードセットしか買わなかったけれど。


大宮サポーターの方
Fの友人である大宮サポの方と、フクアリでの大宮戦前にグローボのKELで談笑。
J、海外サッカーだけでなく、プロレス(国内・WWE)にも詳しい方で話が非常に弾んだ。是非またお会いしたいですね。
試合後は、僕がジェフの不甲斐ない試合ぶりへの怒りが爆発していたため、随分気を遣っていただいたのが申し訳なかった…。


スタジオ仲間
かつての同僚二人と久々にお茶の水で食事。同じ環境で働いていただけに話も弾んだ。
二人とも未だにこのブログをチェックしてくれているようだ。
K氏曰く「サッカーの事しか書いてないじゃん」との事。最近はあんまりジェフの事は書いてないんだけどね…。
更に「文が長い。回りくどい」とも。そういう文しか書けないんすよ…。
神林氏は「ミカさんは小学校の頃の懐かしい思い出が忘れられずに今でも生きているんですね」などとぬかしていた。そんな事書いてるかな…思い出話はよくするけど、「だからこそこんな今でも生きていかなければならない」という結論に必ず落ち着いていると思うんだけど…。
まぁ、何にせよ嘘は書いてないからね。「サマソニにバックバンドとして出演します」とか、「こないだ巻と一緒に食事する機会があった」とか、「仕事場で知り合った女の子達とtahiti 80のライブに行きます」などと嘘ついてまでここを更新しようとは思わないので、これからもありのままを書いていこうと思っております。正式に決まってない事をフライングで書くことも出来ないしね。
しかし、超個人的な話になるけど、神林氏退職のニュースを元同僚のN氏は何故僕にだけ教えてくれなかったのだろうか…。


tona氏からの贈り物
ここでも何度か対談させていただいているtonaさんから、とうもろこしを贈っていただいた。感謝。

しかし保存方法を完全に誤り、殆ど堪能する事ができなかった…無念。
とうもろこしの寿命はとても短い。勉強になりました。

ラットレースを始めようじゃないか 〔by ラウド〕

2009-07-08 23:50:55 | Music
先月中盤から色々とトラブルなどが続き、気の休まる暇もなく一気に7月に雪崩れ込んでしまったが、ここにきてようやく僕の周囲も落ち着きを見せてきた。
夏って大好きな季節ですからね。本当だったら近付いてくるだけで心が浮かれてくるのに、今年はなかなかそういったモードになれなかった。何とかここから気持ちを切り替えて臨みたい。悔いなく夏を楽しみたいですね。

そう考えると、前の仕事辞めた後のここ2年の夏の日々は、ライブに旅行にサッカー観戦に街歩き…と、それなりに充実していた気がするのだ。
今年もそんな感じで全力で楽しみたいが、どうも今の流れだと行くライブもなさそうなんだよなぁ…。


待望のスペシャルズ再結成ライブも、どうにもこのままだとサマソニだけで終わりそうで怖い。
単独公演ならば、恐らく8月のあたまにはやるのだろうが、この時点で何の音沙汰もないのは辛い。
少なくとも今週いっぱいがデッドラインだと思う。今週に発表がなければ…。
確か、去年のサマソニで来日したセックス・ピストルズが単独公演を発表したのがこの時期だったはず。
その記事を引用しようと検索していたら…

THE SPECIALS Summer Sonic 2009 extra(クリエイティブマン)
[ライブ]THE SPECIALS サマーソニックEXTRA決定![ライブ](ヨーガクプラス)
TAHITI 80、THE SPECIALS、サマソニEXTRAで単独公演(TSUTAYA on line/ナタリー)

何か来てるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーー!!!
いやはや…まさかこのタイミングで発表するとは…記事を書いてよかった。おかげで早く気付く事が出来たぜ。
「今年の夏は行くライブがない」って書こうと思ってたけど撤回。熱く完全燃焼して来ます。
こないだ行ったばかりのスタジオコーストだから、ハコの情報も熟知済み。何の問題もない。

さぁ、これでようやく夏が始まった感じがするね。