United Minds (Strikes Back)

2013年に解散した電子音楽ユニット、SpiSunのWeblog“United Minds”跡地

お久しぶりです 〔by ラウド〕

2010-11-25 00:00:51 | Music
何とか生きております。
ここまで更新が空いているのは、日常的に仕事でも文を書きまくっているので、プライベートまで文を書く余裕がないという一点のみです。別にこのブログに飽きたわけではありません。

ひとまず、今日は最近のビートルライフを。


ビートルズ大学 Vol.49

2010年9月25日、cloud9さんとクラフトマンSOさんのお誘いを受け、新宿ネイキッドロフトにて受講。
議題は「ジョン・レノン生誕70周年 リマスター大特集」で、各年代のジョン作品リマスター音源の聴き比べ等を学長・宮永正隆氏と共に。週末の昼間に行うというのは初の試みだった模様。
映画『ノーウェアボーイ』情報、ポール&ウイングスの『Band on the Run』なども紹介されるが、ジョージ情報は無し。ジョージ&ラヴィのボックスにはノータッチ。
やはりビートルズを深く知る先輩方とこういう場に行くのは喜びもひとしお。それだけで楽しめた。
講義終了後、宮永学長としばし歓談するも、ジョージの話題を出した僕に学長は若干呆れていた模様。しょうがない、僕とはこういう人間なのだから。

その後は楽器屋と西新宿の中古盤屋を巡り、いつもお二方が〆に寄るというカレー屋“ボンベイ”にて夕食。楽しい時間を過ごさせていただき誠に感謝しております。

ちなみにその時話題に出た、「来日公演時の東京でのジョージの足取り」について、私の情報を少しだけ。
ネタ元は今から約10年前に池袋西武で行われたビートルズ展で購入した、ビートルズ・シネ・クラブ発行「The Beatles 1992年3月号 ジョージ・ハリスン日本公演全記録」のバックナンバーから引用。
ちなみにこの催しには、馬論とyuz君と3人で行っております。

12.13.
午後(16時辺り?):キャピトル東急へチェックイン。

12.14.
15時過ぎ:東京ドーム入り、ライブ。
21時過ぎ:ホテルに帰る。
深夜:ホテルラウンジにてバンドメンバーと労をねぎらう。

12.15.
18時15分:東京ドームにてライブ開演。

12.16.
午後(昼過ぎ):日本での最後のオフ。オリビアとダーニを伴いショッピングへ。
時間不明:インターナショナルマーケットへ。(広尾?麻布?上野?)
ダーニと姪へディスクマンとヘッドフォンを購入。
ディスクマンは一台\21,000で、ヘッドフォンはダーニ用が\12,000(MDR-CD900STだったりして)、姪用はもうちょっと安かったとか。
「電動歯ブラシが欲しい」と来日時のインタビューで語ったジョージ、実はDATプレイヤーが欲しかったらしい。
ここでも見つけ買おうとするが、先約があるからと店員は「No!」の一点張り。値段を2倍出すからと言っても首を縦に振らない。
ジョージ、相当ヘコんでここを後にする。
時間不明:銀座博品館へ。
ダーニのリクエストだったが、ジョージは気乗りしなかったとか。
4Fでしばらく遊んで、ゲームボーイのソフトを10本一気買い。何だかんだでジョージも楽しんでいたらしい。
時間不明:ホテルに帰る。
ジョージに驚きのプレゼントが待っていた。先程のマーケットでのDATプレイヤーの“先約”とは、実はオリビアの事だったのだ。
店員氏もそれを知っていて、頑なに断り続けるしかなかったらしい。これぞ、まさに上海サプライズならぬ東京サプライズ(上手くもなんともない)。オリビアからのこのプレゼントに、ジョージは飛び上がらんばかりに喜んだという。いい話だ…。
しかし、ジョージはオリビアに何をプレゼントしたのかは謎のままだった。

12.17.
19時25分:日本での最終公演。このツアーだけでなく、永遠にこれが日本での最後のステージとなってしまった…。

12.18.
9時前:駆けつけたファンに見守られながらホテルを出発。
12時15分:JAL401便にて発。ジョージはファーストクラス1C、オリビアとダーニは2A・2C。
ジョージは機内食にベジタリアン・フードをリクエストした。



映画『ノーウェアボーイ』鑑賞


馬論や仲間と鑑賞。
単純に青春映画としてとても良く出来ていたと思う。正直言って、観ている最中は主人公が“あのジョン”だとはそこまで意識しなかった、というのが正直なところ。
ネタバレになるので(といっても、史実を元にしているわけだが)詳しくは書かないが、やっぱりポールとの最初の共通点が“喪失”だという点がグッとくるし、ピート・ショットンやコリン・ハントンといった、創世記の歴史上の人物がさりげなく仲間として当たり前のように出て来るのが良い。
ちなみにピート・ショットンはジョンやジョージと後世まで関係を維持し、最終的にはアップルのマネージャーにまでなった。証言本にも彼の発言がよく出てくる。
そうそう、ジョージもちゃんと出てきたのがなんと言っても好印象。ちゃんと公式サイトでも紹介されているし、間違いなくチョイ役以上の出番。まぁ、その後ジョンやポールと共に歴史を作る仲間なのだからこれくらいの待遇は当たり前なのだが、どうも『龍馬伝』での中岡慎太郎的な役回りになりそうで少し心配していたのだ。
ジョージが一番目立っているのは、やはり自らも作曲者としてクレジットされている「In Spite of All the Danger」の演奏シーンだろうか。ジョージ役の人は本職のミュージシャンだそう。

スチュアートもピートも、当然リンゴも出てこない。そして何より、“あのバンド”の名前を最後まで出さない。そこが一番僕の琴線に触れたかもしれない。
青すぎるジョン・レノンの雌伏の時代。現在では教祖のように崇められているが、この時点では何の変哲もない、どこにでもいるガキの一人だ。苦悩し道を逸れながらも、遮二無二突っ走るリヴァプールの若造の物語である。


『All Things Must Pass - 40th Anniversary Vinyl』

先日、御茶ノ水のディスクユニオンを訪れた際に発見した謎の盤。
永遠の金字塔『All Things Must Pass』が、なんと2010年最新リマスターを施されてリイシュー。
全く知らなかったのだが、公式でもユニオンのサイトでも発表されているようだ。
All Things Must Pass - 40th Anniversary Vinyl (2010)(georgeharrison.com)
ALL THINGS MUST PASS (3LP) 【RECORD STORE DAY 11.26.2010】(disc union)

ただし、問題はアナログだという事。更にもっと問題なのは、\7,000もかかること…。
CDなら別にこの額を出してもいいので、速やかにCD化していただけないだろうか。


iTunesにてビートルズ配信開始
日本のマック使いにはえらく評判の悪かったこの“歴史的ニュース”だが、やはり海外ではそれなりにリアクションがあった
iTunesでのビートルズ配信、1週間で200万曲(AFPBB News)

何より注目していただきたいのはこの部分。
米国で最も購入されたアルバムは「アビイ・ロード(Abbey Road)」、シングルは「ヒア・カムズ・ザ・サン(Here Comes the Sun)」だという。

「Here Comes the Sun」がビートルズ楽曲の中で1位…いよいよこの日がやってきたか。
先入観とか妙なイメージを植え付けられずに済んだ若者たちが、公平な視点で現在の気分に最もフィットした曲を選ぶ。そんな中でこのジョージの穏やかな傑作曲が選ばれたという事が素直に嬉しい。
いつも通り「Strawberry Fields Forever」が1位になると思っていたので、これは新鮮な驚きだった。

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2 コメント

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Unknown (cloud9)
2010-11-28 02:32:28
もう早いもので最初で最後となったジョージ単独来日公演から早19年にもなるのですね...。私は東京ドーム公演を観に行きましたが、今でもあの日のジョージの勇姿を鮮明に憶えています。ジョージにはもっともっと長生きしてもらいたかったです。でもジョージが遺した数多くのメッセージは決して消えることなく永遠です。
Unknown (ミカ)
2010-12-28 01:16:01
>>cloud9さん
あの東京公演を観られた…本当に羨ましいです。ジョージにはもっとあの優しくも力強い歌とギターを聴かせて欲しかったですね。我々で彼の精神を受け継いでいきましょう。
ジョージ追悼会、とても楽しかったです!また誘ってください。

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