ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

省エネ性能 一部に誤表示:環境ニュース 090628-0900704

2009年07月04日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経7/4社会34) 経済産業省は家電カタログ等の省エネ性能表示で自主点検の結果,24社で過大表示,21社で過小表示,是正などを要請

◎(経7/4企業13) アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)は欧州の化学物質規制に対応した商社向け指針を7月中旬にまとめる

◎(経7/3社会38) 国土交通省はハイブリッド車などの静音対策有識者委員会を開催,年内に報告書,低速時に音を鳴らし警報など検討

○(刊7/3環境10) アサヒビールはビール売上にリンクした太陽光発電設備普及支援事業で東京都に2300万円寄付,都内の小学校  (社会貢献をしているのは消費者なのか企業なのか、税法上の処理は不明<預り金か寄付金か>)

●(経7/2夕刊表紙1) 自由民主党,公明党,民主党は水俣病救済法案で修正に合意,認定範囲の拡大とチッソの分社化  (親類縁者に加害者側がいて心が痛い問題)<分社化で企業責任あいまいになると懸念>

●(経7/2経済4) 参議院本会議はエネルギー供給構造高度化法を可決,成立,太陽光発電電力の余剰分を電力会社が2倍で買い取りする制度

●(環7/1表紙1) 厚生労働省はトリクロロエチレンの水道水質基準を0.01mg/Lに強化へ,暴露での寄与率を70%と算定し再評価  (現行は0.03mg/L。約20年ぶりの改定,水や土壌の環境基準など法規制改定必至)

◎(経7/1表紙1) 伊ラクイラ主要国首脳会議は地球温暖化問題で首脳宣言案,新興国参加を前提に50年までに温暖化ガス排出量80%削減

●(刊7/1環境12) 環境省は低公害車普及は自動車騒音対策にも有効と騒音対策指針を都道府県に通知,タイヤ単体の騒音規制の導入なども検討へ

●(経6/29社会19) 国土交通省は民間建築物からのアスベストの除去に総額の3分の1を補助,しかし自治体に受け皿の制度があるのは11%

○(経6/28経済3) 経済産業省と宇宙航空研究開発機構などは年内に電力を電波に変換したうえで電送する実験に着手,まず10m程度から

JABによる現地立会審査

2009年07月01日 | 審査・コンサル
昨日と今日の2日間は、私がリーダーを勤めるISO14001の維持審査にJABの認定審査員が立会う「現地立会審査」が行われました。審査対象組織は、従業員が500人を超える製造業で認証取得後5年目の維持審査が行われました。

審査終了後、JAB認定審査員からわれわれの審査の方法や内容、指摘事項の内容などについて講評を受けました。いくつかの口頭でのコメントはありましたが、文書での指摘は無く立会審査を無事に終了しました。

私にとっては、6回目の立会審査ですのでかえって適度の緊張感を伴う審査になり良かったと思います。しかし、同行したチームメンバーにとっては、①主任審査員になって間もない、②製造業での勤務経験が無い、③組織が大きいので文書や記録が多い、④初めての立会審査だった、などの理由でかなり緊張していました。

それでも審査資料に予め十分目を通すとか、立会審査時の注意点を詳しく伝えてあったので改善を求められることも無く良い経験をしたことでしょう。

追記
ISO9001や14001の審査機関は、審査機関を認定する日本適合性認定協会(JAB)により毎年定期的にISO/IEC 17021:2006に基づく認定審査を受けて合格し、JAB登録の審査機関として審査業務に従事している。

認定審査の基本的な考え方や手順は、ISO認証取得組織が定期的に審査機関から認証審査を受けているのに似ている。

現地立会審査では、JABが選定したISO認証取得組織での審査に同行し、審査が適切に実施されているかを評価する。いわば黒子として審査員に密着同行し、審査員の横で聞き耳を立てメモを取るなり、時には審査員が見ている資料を肩越しに覗き見たりする。

審査員が確認すべき重要な事項を漏れなく確認しているか、受審組織の仕組みや取り組みの問題点や弱さを発見し適切に指摘し改善を求めているか、質問の仕方は適切かなどを評価し、適切でなければ審査終了後に認定審査員から指摘を受け改善が求められる。