ISOな日々の合間に

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モーツアルト:魔笛

2006年12月20日 | お楽しみ
カール・ベーム指揮の魔笛を購入しました。モーツアルトが大好きで、殆どの曲を多数の演奏家の演奏で聴いていますが、今まで、オペラのレコードやCDを購入したことがありませんでした。と言うのは、オペラ曲を聴くには2時間や3時間はかかってしまうので、時間に余程余裕が無いと聴くことが難しいからです。

そうは言っても、若かりし頃は良く聴いていました。私が大学生の頃は上野の東京文化会館の音楽図書館(ロビーの上)では、当時最新の洋楽レコードが収蔵され、ステレオプレーヤーとヘッドフォーンを備えた鑑賞設備が数台設置されていました。学生だったので暇を作っては通ってワーグナーのオペラを聴いていました。

さて、このCDを購入したきっかけは、日経新聞12月14日(木)の夕刊24面にある「大作曲家、晩年の別れの曲」(2)にある「魔笛」の紹介です。

モーツアルトは最後の年1791年、オペラ「魔笛」」と「レクイエム」を作曲していたことは良く知られています。「魔笛」は友人である劇場の支配人シカネーダーが破産しそうなので、それを救うためにつくってやったオペラ。シカネーダーが、つぎはぎでまとめた荒唐無稽な台本を基にした御伽噺。王子タミーノが様々な冒険と試練を経て王女パミーナと結ばれる物語。「魔笛」は、晴れやかで楽しい曲に仕上がっている。

この時モーツアルトはもう一つの「レクイエム」を作曲していた。自分は毒を盛られ死んでゆくのであり、死の世界から灰色の使者が作曲依頼をもたらし、書き上げたら自分は死ぬのだ、と言う妄想に取り付かれていて、暗く死の気配が漂う曲だ。

魔笛のモチーフは闇の世界から光の世界への旅だという。生涯の終わりに、モーツアルトは死えの恐れを越え、その彼方に光の世界を見たのだと。

そして、ステレオ録音では64年のベーム版と95年のクリスティ指揮のデジタル録音版を推奨していた。

購入したベーム版は1964年6月にベルリンにてアナログでステレオ録音されたものですが、
98年にマスターテープから23bitのデジタルテープに変換しリマスタリング後、現行の16bitのCDフォーマットに収めている。そのため、音は至ってクリアであり不満は無い。
モーツアルトの天上から降り注ぐような透明で美しい音楽を堪能することが出来る。

音楽も音そのものも、余りにも素晴らしいので、そのうちiPodをもう一台購入し、モーツアルトのオペラ専用にしようと思うほどです。

昨日と今日は、都内での審査。今年最後の審査でした。

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