ISOな日々の合間に

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JABによる現地立会審査

2009年07月01日 | 審査・コンサル
昨日と今日の2日間は、私がリーダーを勤めるISO14001の維持審査にJABの認定審査員が立会う「現地立会審査」が行われました。審査対象組織は、従業員が500人を超える製造業で認証取得後5年目の維持審査が行われました。

審査終了後、JAB認定審査員からわれわれの審査の方法や内容、指摘事項の内容などについて講評を受けました。いくつかの口頭でのコメントはありましたが、文書での指摘は無く立会審査を無事に終了しました。

私にとっては、6回目の立会審査ですのでかえって適度の緊張感を伴う審査になり良かったと思います。しかし、同行したチームメンバーにとっては、①主任審査員になって間もない、②製造業での勤務経験が無い、③組織が大きいので文書や記録が多い、④初めての立会審査だった、などの理由でかなり緊張していました。

それでも審査資料に予め十分目を通すとか、立会審査時の注意点を詳しく伝えてあったので改善を求められることも無く良い経験をしたことでしょう。

追記
ISO9001や14001の審査機関は、審査機関を認定する日本適合性認定協会(JAB)により毎年定期的にISO/IEC 17021:2006に基づく認定審査を受けて合格し、JAB登録の審査機関として審査業務に従事している。

認定審査の基本的な考え方や手順は、ISO認証取得組織が定期的に審査機関から認証審査を受けているのに似ている。

現地立会審査では、JABが選定したISO認証取得組織での審査に同行し、審査が適切に実施されているかを評価する。いわば黒子として審査員に密着同行し、審査員の横で聞き耳を立てメモを取るなり、時には審査員が見ている資料を肩越しに覗き見たりする。

審査員が確認すべき重要な事項を漏れなく確認しているか、受審組織の仕組みや取り組みの問題点や弱さを発見し適切に指摘し改善を求めているか、質問の仕方は適切かなどを評価し、適切でなければ審査終了後に認定審査員から指摘を受け改善が求められる。