ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

年末年始の雑感 (1)生蕎麦にプロピレングリコール

2009年01月06日 | 雑感
年越し蕎麦を最寄のデパ地下で物色中のこと。二人前で千円程度もする高価な蕎麦がいくつも置いてある。夫々つなぎ等に特徴があるようだが、原材料を確認すると何とその何れにもプロピレングリコールが添加されていた。

プロピレングリコールは生蕎麦などの乾燥を防ぐ品質保持剤として生めんに 2%以下なら添加してよく、添加したら表記することが厚生省環境衛生局長の告示に明記されている(この告示は使用量が急増しているので出されたようだ)。更に、MSDSでは毒物・劇物取締法の劇物とあるが、使用量が少なければ害がないのだろう。

しかし、不凍液添加剤、液体洗剤の溶剤が主たる用途であるイメージが拭えない。まして、天然由来ではなく石油から作られている。茹でれば蕎麦湯に溶け出し蕎麦中にはほとんど残らないのだろうが、結局、添加されていない生蕎麦を探して購入しました。

その後に立ち寄ったヨーカドーで売っているごく普通の生蕎麦には添加されていなかった。購入頻度が高いだけにほっとしました。

因みに、ウィキペディアには以下のように記されている。
「常温では無色・無味・無臭で吸湿性のある油状液体。水・アセトン・クロロホルムと混和する。酸化プロピレンの加水分解によって製造される。」
「生物への毒性が低く、また無味無臭であることから、保湿剤、潤滑剤、乳化剤、不凍液、プラスチックの中間原料、溶媒などとして用いられる他、保湿性や防カビ性に富むことから医薬品や化粧品、麺やおにぎりなど食料品の品質改善剤等、広範囲で用いられている。」