ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

飛騨牛偽装

2008年06月24日 | 審査・コンサル
飛騨高山市のコンサルティング顧客をこれまでに20回前後訪問しているので、何度も飛騨牛を賞味しています。でも、道筋に偽装が判明した「丸明」があったにも拘らず一度も寄ったことがありません。

高山のコンサルを始めて間もない頃、NETや旅行案内を見ると「丸明」が有名なので、顧客の評価をお尋ねしてみました。でも、「行ったことがありません。」との答えでした。

飛騨牛は地元の名産品。「一度は行って見ると良いです」とか、「あの店に寄らずして高山に来たことになりません」などと言う反応とはまったく異なる、言わば冷たい反応でした。

コンサル時に妻が一緒に観光に来たときも、店先まで私が案内しましたが、週末と言うこともあり混んでいたので、結局、行きつけの牧場経営者が営む直営レストランへ行きました。

一代で事業を発展させ、ワンマン極まりない会社なんて、胡散臭い会社が多いのでは?同じタイミングで新聞に載っているNOVAの社長もその類ですね。

ところで、「丸明」にはレストランも併設されています。そこではハンバーグなども提供されて居ます。と言うことは、調理するときの肉に付いても当然賞味期限が過ぎた肉や、飛騨牛でない肉も飛騨牛と称して調理していたのではないでしょうか。今の新聞報道以上に根が深そうに思えます。

現地の保健所なりの行政側はどのように対応して来たのでしょう。Googleで検索すると、種々の報道がヒットしますが、数年前から納入顧客から偽装に付いて改善要望が出されたりしているので、いろいろうわさは出ていたのではないのでしょうか。この行政部分の責任については一切触れられずに落着するのでしょうか。

吉兆にしろ、ミートホープにしろ、丸明にしろ、食品業界の経営者の品格の低さ、モラルの低さに失望しています。その為、実は先月食品マネジメントシステム「ISO22000」の審査員補の資格更新や昇格を中止しました。今回のような偽装・隠し事による事件が日常茶飯事の業界のISO審査はリスクが大きすぎるからです。とても、「大丈夫です」などと保障できません。

むしろ、残念なことですが、食品業界には、この程度のモラルや品格の企業が多いと冷静に理解しておく必要があるのでしょう。