ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

エコプロダクツ2006

2006年12月15日 | 雑感
最新の環境技術や製品などに関する情報を学ぶ場の一つとして毎年見学しています。

第1回から見学していますが、年毎に出展者も入場者も増加の一途を辿り、民生関係の主だった企業はほぼ全て出展しているように見受けられます。又、小学生から中学生の見学も年毎に増え、教育の場でも環境に関する取り組みに時間を割いていることが判ります。又、今年は大学の出展も増えているようでした。

ちょっと堅い話をすると、ISO14001の4.4.3「コミュニケーション」の最後のくだりに、「著しい環境側面について外部コミュニケーションを行うかどうかを決定し,行うと決定した場合はその方法を確立し,実施すること。」が求められています。これに関連して、規格の定義によれば、環境影響には「有害な環境影響」と「有益な環境影響」があるとされているので、ここでは環境に有益な影響についてだけ考えることにします。

エコプロダクツ展に出展されている技術や製品は、何れも環境に可能な限り有益な影響を及ぼすように研究された製品やサービスであり、規格の言葉に置き換えていえば、「環境に著しく有益な環境影響を及ぼす環境側面(活動や製品)の外部への情報発信(コミュニケーション)の場だと言えます。従って、出展者のISO14001の取り組みの中で、エコプロダクツ展への出展が、4.4.3の外部への情報発信の一つとして計画されているはずです。

今回特に注目した技術は、写真に示されている日産自動車のブースに展示されていたコンセプトカー(?)のインパネ表示です。

最近は、カーナビ装備が一般化していますが、相変わらずインパネとは別の場所に設置されています。そのため高速走行時に運転者がカーナビを操作し始めるとはらはらしますよね。

液晶表示型のインパネで次のような設計にしてほしいと予てより思っていました。通常の速度やエンジン回転数を表示でき、ハンドルにあるボタンを操作するとカーナビ画面に切り替わり、速度や回転数はバー表示に切り替わりカーナビ画面を邪魔しない。しかも操作は音声認識です。そうすれば常に前方を見ながら操作出来ます。
写真のインパネはそこに向けた試みの第一歩のように思われました。