ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

審査登録機関の変更

2006年03月22日 | 審査・コンサル
今日午後は太田市にて13時から19時までコンサル。9回目の訪問であり、いよいよ運用を開始するため、全社員に方針や役割・責任の周知、自覚教育や手順教育などが実施される。

今回は、折りよく審査登録機関の営業の訪問を受ける。これには目的が三つあり、第一の目的は、審査機関の紹介。第二は、顧客の企業規模・環境負荷(仕事の内容・現場の活動状況をみて)を確認して何人の審査員で何日審査に割り当てるかの審査工数を見極める。第三は、審査の申込から登録までの手順と日程を説明することです。

私が所属するコンサル機関は、従来起用していた審査機関に満足していない。審査に立ち会った経験から、中小規模の顧客にとってよい審査をしているとは思えないことが多い。その機関は大手審査機関ですが、所属審査員は大手家電メーカー出身の審査員が多く、中小規模の企業にまで大企業並の過大な要求を求めることが多い。企業規模や環境負荷の程度或いは企業の力の程度を見て審査をすることが出来ない。結果として仕組みが重くなり役立たないISOになってします。

一つには審査員の平均年齢(60歳程度のはず)が高いこともあり、柔軟に物事を考えられなくなっているのではないかと思える。最も大切なことは、ピンキリをわきまえて審査することである。

一万人規模の組織を単一の環境マネジメントシステムで動かしている大企業の審査と、二人だけの会社でご主人が社長で環境管理責任者を兼務し、奥さんが専務で内部監査責任者といった組織の審査では自ずと質問の仕方が変わるということです。前者の場合、大勢の社員が決められたとおりに仕事をするには具体的な手順と基準・留意事項を明確にしておかなければならない。いっぽう、後者ではほとんど紙に書いた手順書がなくても互いに簡単な一言二言で用が済んでしまうはずである。

中小規模の会社を審査するときに今言ったピンキリのどの辺に位置する会社なのかということを適切に判断できない場合が多いのです。今回の顧客から、外資系某審査登録機関を起用してみることにした訳ですが、果たして、この審査機関も期待に応える審査をしてくれるか否か立ち会って確認する必要があります。