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海外メンタルヘルスニュース

カウンセリング/サイコセラピーが出てくる映画

2006年03月13日 | Weblog

「シックスセンス」

個人的にすごい好きな映画です。「カウンセリングとはなんぞや?」というシーンは出てこないのですが、味わい深い作品となっておりお勧めの1作。
この映画ホラー映画の類と思ってる人がいるようですが、やや怖いシーンはあるものの基本的には感動出来るお話だと思います。私はメインストーリーと言える、男二人の物語よりも、母子のサブ的なストーリーが好き。ラストに近い母子の車中での会話シーンがベスト。

「グッド・ウィル・ハンティング」

実は、こんなに有名な映画ですが未鑑賞・・・いつか絶対観ます。

「普通の人々」

普通の人々で普通の家庭であったはずの一家が長男の死を境に歯車が狂ってしまいます。その崩壊の過程を描いた作品です。終始暗い映画です。何かを考えさせるようで、特にメッセージ性はない映画でしょう。しかし、観終わった後は「家族とはなにか?」ということを考えさせられる映画です。

摂食障害≠白人

2006年03月11日 | Weblog

黒人の摂食障害の率が急速に上昇していると、Minnesota recoderが報告しました。10年程前までは摂食障害=白人でミドルかハイクラスの収入を得ている家庭の女性のみという図式が出来上がってましたが、ここ10年で何が起こったのでしょうか?

1つの要因は、やはりメディアの影響です。痩せていることは良いことであるという意識が自然と植えつけられています。痩せた黒人女性スターが増えてきたことも若い女性に影響を与えているでしょう。

そして、もう1つの要因は白人に対するライバル心。多くの黒人女性が「学校や職場で(成績や美貌で)白人に負けたくないとプレッシャーに感じたことがある」と答えています。

現在、10~20代の白人女性のダイエット志向は日本以上かもしれません。それに影響されて摂食障害になってしまったとしたら、何とも切ない結果ですね。

警察官も心の病気について学ぶ時代

2006年03月10日 | Weblog

Psychiatr Newsより

アルコールや薬物依存症者に対して、今までは「容疑者」扱いをしていた警察ですが、現在は「(警察官の助けが必要な)お客様」として扱う風潮になってきたそうです。

勿論、違法薬物をその場に所持していれば「お客様」ではなくなります。アルコール依存症で公共の場所で暴れている人などは、今までなら単なる「容疑者」扱いで、場合によっては逮捕していたのですが、現在は彼らにとって一番必要な対処方法をするべきであるという考えにかわりつつあります。

逮捕や警告でその場を収めるのではなく、話を聴き、彼らの根っこにある問題を一時的だとしても開放してあげて、その場の事態を穏便に収めようと試みているようです。というのも、アメリカの場合、すぐに銃が出るので本人だけでなく、周囲に与える影響も非常に大きいのです。

全ての警察官ではありませんが、特定の警察官が40時間以上カウンセリングに関する講習を受けて、彼らが主に対応しているそうです。その結果、逮捕者は6%までに減ったとの報告があるのですが、それ以前の割合は明記されていませんでした。そして、75%の人々が警察官の指示で専門の治療機関に移送されたそうです。

友達が心の病気になったらどうするか?

2006年03月09日 | Weblog
Psychiatr News Volume 41より

メルボルン大学がオーストラリアの11歳~17歳の1,137人の学生にアンケートを実施したところ、4人に1人は「友達が心の病気になったら支援すると思う」と答えたのに対して、5人に1人は「何もしない」と答えました。

複数回答可能なので、その他多くの回答があったようですが「友達をやめる」「いじめる」「麻薬や酒の力を借りて治すことを勧める」等の好ましくない回答が目立ったとのことです。約5割が肯定的な回答、残り5割が否定的な回答でした。

このアンケートの結果は、心の病気に対する偏見や差別が根強いことを示しました。

自殺と季節・休日の関連性

2006年03月08日 | Weblog

自殺の確率が一番高い季節はいつなのでしょうか?

アメリカでは春に一番高い確率で発生しています。誤った伝達で「自殺が一番多いのはクリスマス前後である」との情報が多数の人に認知されています。確かに少なくはありませんが、これは「一部のメディアが世の中の華やいだ時期と自殺を無意味に関連付けて報道するためである」とUSA TODAYの記者DeWayneが批判しました。

一年間の自殺に関する記事を調べた結果、約30%の記事が「ストーリー仕立てで自殺と休日・季節を関連付けた記事」であり、その内の約60%が無理矢理関連付けた内容、または調査が不十分な記事であったと報告しています。

確かにクリスマス前後は自殺の確率が高くなり、それが世間の華やいだ環境が寂しさや不安を助長し自殺衝動を高める、という記事を読んだ記憶があります。そして、私も自殺の確率が高いのはクリスマス前後の冬だと思っていました。





2006年03月07日 | Weblog
LAは最近変な天気です。
雨が降って寒くなったり、晴れて夏みたいな陽気になったり。
今日は雨が降ってます。
雨が降ると道路が混みます。道路の水はけが悪いんですよね。
日本も暖かくなったり、寒くなったりと変な天気みたいですね。
体調を崩さないように今週もがんばりましょうね。

アメリカのメンタルヘルスケアセンターの評価は「D」

2006年03月05日 | Weblog
NAMI(Nation Alliance on Mental Illiness)の2006年の報告書によると、米国内のメンタルヘルスケアセンターの総合評価はなんと「D」

Wisconsin(B-)Ohio(B)Maine(B-)South Carolina(B-)の僅か4州がB評価を得たのみで、A評価を得た州は0州でした。

Ds are unacceptable and Cs cannot be considered a passing grade(Dは不可、Cは基準値を超えたとは言い難い)と実際コメントしているんですが、評価の仕方がやや厳しいと思います。この評価で判断すると「アメリカのメンタルヘルスケアセンターは機能していない」と言うことになってしまいますから・・・

ちなみに、FランクはIowa, Idaho, Illinois, Kansas, Kentucky, Montana, North Dakota, South Dakotaの8州。Colorado, New Yorkの2州は調査に協力せずに不参加。

アルコール・薬物依存と経済

2006年03月04日 | Weblog

アラスカ州公式サイトの報告によると、アルコール依存と薬物依存者がアラスカ州の経済に与える影響は年々増加している。

2003年に要した費用は約900億円。この費用には治療やサポートにかかる費用の他にも、犯罪や交通事故、裁判費用、または生産性の損失など様々な要因から算出された金額です。

半数の約450億円は「生産性の損失」であり、アルコールや薬物依存症で働けない人々がいかに多いかを表してると言えます。


薬に対する抵抗感

2006年03月03日 | Weblog

HealthDay Newsによると、アメリカ人の大半がメンタルの病気のために薬を服用するのに抵抗感を抱いていることが最近の調査で分かった。彼らの大半は「服用が改善に効果的である」と認めつつも、「しかし、出来る限り服用したくない」と感じている。

インディアナ大学のブルーミングトン教授によれば、心の病気に対して理解が高まっているといわれているが、実際は心の病気に対する偏見や差別は依然として高い

「口では差別心はないし、誰だってなる可能性があるのだから抵抗はないと言うが、実際は異なる」

この調査は1,400人のアメリカ人を対象としたもので、6割が
「自分がうつ病になったら薬を服用する」と答え、残りの4割は「薬は服用せずに自力で治すだろう」と回答しました。

この割合が高いと考えるか低いと考えるかは人それぞれでしょう。ただ、カウンセリングやメンタルヘルスの先進国アメリカと言われていますが、実情はさほ日本とかわりありません。システムが整っており、サポート体制はすごいですが、一家に一人専門カウンセラーがいる、身分が高い人程カウンセリングを頻繁に利用する、という認識は正しいとは言えないでしょう。


FDAが初のうつ病治療パッチ製剤を認可

2006年03月02日 | Weblog

2月上旬にSomerset Pharmaceuticals, IncがEmsam (selegiline)の認可を受けたと公表しておりましたが、2月28日にThe Food and Drug Administration(FDA)が正式に Emsam (selegiline)を初のうつ病治療パッチ製薬として認可しました。

パッチ製剤とは、飲む薬ではなく身体に貼る薬のことです。一日に一回、サロンパスの様に身体に貼るだけでうつ病のための薬と同等の効果が約24時間得られるそうです。発売されるパッチの大きさは3種類。

ただ、貼るだけですが医者のアドバイスは必須であり、他の抗うつ剤同様に自殺願望を高める恐れがあると警告が出ています。

利点は心臓や血圧への影響や副作用の心配が軽減されることでしょう。なお、このパッチの流通価格は今の所分かりません。

朗報ですが、FDAが認可をしたとは言えども効果の程は実際に広く使用されてみたいと分かりません。