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警察官も心の病気について学ぶ時代

2006年03月10日 | Weblog

Psychiatr Newsより

アルコールや薬物依存症者に対して、今までは「容疑者」扱いをしていた警察ですが、現在は「(警察官の助けが必要な)お客様」として扱う風潮になってきたそうです。

勿論、違法薬物をその場に所持していれば「お客様」ではなくなります。アルコール依存症で公共の場所で暴れている人などは、今までなら単なる「容疑者」扱いで、場合によっては逮捕していたのですが、現在は彼らにとって一番必要な対処方法をするべきであるという考えにかわりつつあります。

逮捕や警告でその場を収めるのではなく、話を聴き、彼らの根っこにある問題を一時的だとしても開放してあげて、その場の事態を穏便に収めようと試みているようです。というのも、アメリカの場合、すぐに銃が出るので本人だけでなく、周囲に与える影響も非常に大きいのです。

全ての警察官ではありませんが、特定の警察官が40時間以上カウンセリングに関する講習を受けて、彼らが主に対応しているそうです。その結果、逮捕者は6%までに減ったとの報告があるのですが、それ以前の割合は明記されていませんでした。そして、75%の人々が警察官の指示で専門の治療機関に移送されたそうです。