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インターネットとメンタルヘルス

2005年07月14日 | Weblog
数年前のことだが、BBC NEWS等で「ネットサーフィングは拒食症をエスカレートさせます」なるニュースが報道された。これらの報道によれば「拒食症で悩んでる人々が集まるサイトの多くは一見お互いが励ましあい、克服に向けてアドバイスを交し合ってるようで、最終的には互いの書き込みがプレッシャーとなり症状が悪化する」と結論付けられていた。

掲示板がメインのサイトをよくみかけるが、そこでは自分の体重や食べたものを書き込む人が多数います。それを読むことによって「私より体重が少ないのに悩んでるのか…」「この人はこんなに順調に克服しつつあるのに、私なんて全然…」と思い、それがストレスになるケースもある。また一方で、「この人に比べれば私は軽症だからまだ大丈夫」と思い、安心するケースもある。比較対照が存在するために、どちらに転んでも良くない結果に転ぶケースが多く、それが問題となり一時議論されました。しかし、サイトを作成するのも参加するのも本人の自由なので規制することは出来ません。

中には専門化が作成、管理しているサイトもありますが、その類のサイトでも安心は出来ません。自分のサイト(営業所)に人を集めたいため、うまく情報操作をしたり、訪問者の心情を無視しているサイトも残念ながら存在します。

ネット人口の増加により、ネットで情報収集をしてそれを基に自己判断、自己治療を試みる人も増えました。確かに、ネットには有益な情報が溢れています。それをどう利用するかは人それぞれ。皆さん、上手に利用しましょう。