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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アダフェラ・2

2017-11-11 04:15:16 | 詩集・瑠璃の籠

汚い馬鹿は
すべて
人類から排除される

恐ろしく愚かなことをやり
世界を滅亡の荒野に傾け
あらゆる美しいものを破壊しておきながら
責任をとろうともせず
自分だけが助かるために
愚策を弄し
それを恥とも思わぬ者は
もう人間ではない

腐りきった臓物のように
この世界から排除される
命そのものが
癌のように摘出される
永遠の闇の檻の中に
開いた臭い穴の中に吸い込まれ
二度とは帰って来れぬ
迷いの国に赴くがよい

おまえはすべてをだめにした
いやなことばかりして
すべてをいやだと言いつくした
何でもないことのように
美しい命を棒でたたいて火にくべた

もっとも美しい愛を
金襴を着た狸の亡霊だと言って
愚弄した
すべて嘘だと言った

なんでもないことのように
神が下さった愛の指に
恐ろしい牙で噛みついた

二度とない
もうこのような暴虐の世界は
二度とない
すべて馬鹿を排除する
永遠に会いたくはない

汚い馬鹿はすべて
人類世界から排除する




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ヴィンデミアトリックス・30

2017-11-10 04:17:42 | 詩集・瑠璃の籠

なにもない袋の中に
うそをつめこんで
馬鹿はすべてを支配しようとした
自分がいいものでなければ
つらいのに
みんなのほうが
自分よりよく見える

蜘蛛のように
自分にすみつく心が
自分を支配する
すべては
何もなりはしない
意味などない

人類はみな
おれひとりのためにある
くずだ
愚弄せよ
全部馬鹿にしてしまえ

人類はすべて
馬鹿なのだ
おれだけが賢い
永遠に
おれが世界で一番偉い
そういうことにすれば
もう何もつらくはない
何もしなくていい
全部が
おれをやってくれるからだ
おれは全部なのだ
いやだと言っていれば
すべてを支配できる

何もできない馬鹿が
すべてを支配できる
一切の愛を
認めさえしなければ

いやだと言えば
みなが困る
ただそれだけのことで
馬鹿はすべてを
支配しようとしたのだ



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ラーン・13

2017-11-09 04:15:29 | 詩集・瑠璃の籠

あの人が生きていた時
あの人を助けてくれた人は
ほとんどいませんでした

あの人を愛してくれた人も
ほとんどいませんでした

ライオンのような顔をした老人が
ただひとり
あのひとを助けてくれようとした
たったひとりだけ
そういう人がいた

鳩のようなかわいいひとが
ただひとり
あのひとを愛してくれた
たったひとりだけ
そういう人がいた

わずかだがいた

それが二千年の時を経た
あなたがたの成長だと言えましょう

イエスのときは
だれもいなかったからです

あのときから二千年経って
天使を
心から助けようとし
心から愛そうとした
そういう人が現れてきたのです
わずかに

人類の成長というものは
このように
実にゆっくりとしている

恥じることはない
それが真実だからです
たったひとつぶの希望を
これから大きく育てていけばよい

愛はそこからどんどん大きくなっていく
何も怖がることはない
愛が何かを知ることができれば
あなたがたはもう
何を恐れることもなく
どんなことでもすることができるからです




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ルナ・42

2017-11-08 04:15:41 | 詩集・瑠璃の籠

なぜわたしは
彼のようになれないのだろうと
思ったことが一度もないものは
いない

愚かなことをするたびに
わたしは
人を苦しめることしか
できないのかと
つらくなる

そのつらさから
影をかすめるように逃げて
本当に
自分以外のものになろうとする
そういうものもいるのだが

わたしには
それができなかった

わたしというわたしが
あまりにも
馬鹿だったから
切ないほど
小さかったから

何と大きな
欠落だろう
これがわたしなのか
そう思えば
わたしはわたしを
見捨てることができなかった

これは
わたしが生きるしかない

こんな自分は
わたししか生きることが
できない

みな
同じなのだろうか
こんなことを
思っているのだろうか

こんなわたしは
わたししか
生きることができないのだと




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ガラクシア・7

2017-11-07 04:16:51 | 詩集・瑠璃の籠

愛はシステムだ

神は
大空にありながら
同時に
小鳥一羽の生を生きることができる

愛は
幽玄微妙
広大無辺の
共有のシステムだ
永遠に流れていく

悲しみは
去ることはない

だが
悲しみよりも
もっと美しい
海がある

生きなさい
やりなさい
そのおのれを

愛はいつも
愛している





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アルタイル・31

2017-11-06 04:15:25 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿は
自分のついた嘘を
正しいことにするために
権力を欲しがる

あらゆる存在を支配し
自分一人を崇拝させようとする
すべての存在に
自分に奉仕することを強いる

あらゆる存在は
自分が食うためにあるのだ
自分が利用するためにあるのだ
セックスの快楽を
貪るためにあるのだ

愛しはしない
永遠に
おれに従属するために
永遠に馬鹿でいればいい

馬鹿はこのためだけに生きてきた
人間の無知の上に牙城を築き
幻の権力をもうけ
あらゆる人間をだましてきた
しかしその権力はもう
もろくも落ちた

すべての人間が
馬鹿の正体をみぬけるようになったのだ
あれは馬鹿だと
未だに
動物だったころと変わらない
永遠の無明の中で生きているのだと

しかし馬鹿はその現実を認めない
いまだに
破れた夢にすがりつき
ふたたび
黄金の時代の権力を取り戻そうとしている
馬鹿め

わたしは万軍を駆り
空をその軍勢で埋め
馬鹿どもの帝国に挑戦する
そして
馬鹿どもの無法の方に支配された
その国を
愛の名において
制圧する




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陽の掲示板

2017-11-05 16:34:47 | 星の掲示板

70枚目の掲示板を設定する。





絵/フランツ・フォン・シュトゥック




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ミンタカ・11

2017-11-05 04:16:30 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者は
人の邪魔ばかりしている
自分のことは
何もしようとしない

勉強が進んでいなくて
いろいろとできないことがあるのを
嘘を重ねてごまかそうとする
ないものは
人から盗み
おそろしく幼稚な技で
偽物の美をつくる

悪い奴を
馬鹿な奴を
正しいことにするために
あらゆる理屈をさかさまにし
その理屈を少しでも崩す可能性のあるものは
しらみつぶしに
徹底的につぶす

つらいのだ
つらいのだ
自分が
つらいのだ

いいことがわからなくて
えらいことができなくて
逃げてばかりいる自分が恥ずかしい
永遠に
外に出たくない

幻の空蝉を
がんだむのように立派に作り
馬鹿者は
そこに永遠に住むつもりなのだ
そして自分を正しいことにするために
あらゆる手段をくり
権力をあさり
すべてを支配するつもりなのだ

神の愛をさかさまにする
たったそれだけのことで
すべてを自分のものにしようとするのだ




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カノープス・38

2017-11-04 04:16:47 | 詩集・瑠璃の籠

美しい女が馬鹿でなければ
人間の世界は崩壊するのだ
すべては
たったそれだけのことをたよりに
やっているからだ

馬鹿だから
馬鹿にしてもよい
あらゆる妨害をして
セックスしかできない
馬鹿なものにしてもいい
何もかもを奪って
自分の家畜にしてもよい

天使のように美しく
間違ったことをしない女は
それだけで馬鹿どもの
激しい憎悪の対象となった
一生をかけて滅ぼさねばならない
宿敵の宿敵になったのだ

男が嫌らしいことをしているのは
美しい女が欲しいからなのだ
美しいおんなと
溶けるようなセックスがしたいからだ
女が馬鹿でなかったら
男はただそれだけのために
賢くていい女に最低のことをした
猿のような馬鹿になってしまう

科学の栄光と人類の進歩を表現した
きらびやかな都会は
すべて
男どもの嘘臭い盛大な言い訳だったのか
女と寝たいという猿のような本音を
隠すための
りっぱな皮に過ぎなかったのか

最後の美女が滅んだ時
人類の男はまだ知らなかった
美女を手に入れるために
自分が吐いたおびただしい汚物が
津波のように自分に返ってくることを

喉仏を折り
髭を剃り
ペニスを刈って
男をやめよ

二度と戻れないところへいき
傲慢を剃り落し
永遠に男にはなれない男になって
すべてに謝罪し
すべてのために
豚のように働くがよい




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ベクルックス・56

2017-11-03 04:16:03 | 詩集・瑠璃の籠

どうやれば女性は
美しい人になれるのか
それを抑えておきましょう

常に自分というものを
神の中に置くことです
女性のやわらかさ
女性のやさしさ
女性の美しさは
すべて
神から頂いたものだからです

ゆえに美しい人は
神にさからってはなりません
常に
神の心の流れに
したがっていなければなりません

女性の美しさを
自分のために使おうとするだけで
もうそれは苦いものになる

神を写した形に
恐ろしく欲深い
人間の汚さが出るのです
形は崩れていなくとも
もうそれは美しくはない

恐ろしい神への裏切りになるのです

あなたがたももう
幼くはない
神が下さった美しさを
自分のものだと思い込み
わがままをすることはできません

もうそろそろ大人になりましょう

人間の女性は
一旦美を神にお返しし
少し小さくなって
美しいことをみんなのために積み重ね
少しずつ自分の美を稼いでいく

そういう勉強を始めねばなりません





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