月の岩戸

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エダシク・3

2017-07-27 04:15:30 | 詩集・瑠璃の籠

あなたがたは
非常に冷たい
ひとりの天使が
人生をかけて救いをなしたというのに
未だに
動かない

女だというのがいやだという
美しいからいやだという
美しい女は
ぼろきれの猿のように
みじめで馬鹿なものでなければ
いやだという

はるかな高みに
月の薄絹のように光っている
澄んだ心のようなものであるのは
いやだという
絶対に
認めたくないという

遥かな時を
美しいものは馬鹿だという理屈を
信頼して生きてきた
それでなければ
自分の馬鹿さ加減がきつかった
痛いことなどせずとも
簡単に食える
くだらないものにしてしまいたい

あなたがたは未だに
そのような堕落の黄昏の中に
潜んでいるのだ
もうとっくに
朝の鳥も飛び去ったというのに

日は天中に高く照らしている
燃える真眼は
すべての虚偽の正体を明らかにしている
誰もがそれを見て
驚いてる
それなのにまだ
あなたがたは
凍りついたようになにもできないのだ

まだ信じたくないのだ
あれが
天使だったということを
下らない嘘にして
握りつぶすことができれば
また怠惰の海に眠ることができる
そうすれば
辛い思いなど
永遠にしなくてすむ

そしてまだ
あなたがたは何もしないのだ
何もしなかったということのかたが
一体どんなものかということが
わかるまで
いや
わかってさえも

何もしないのだ




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