悪というものは
はかないものだ
結局は
幼くてまだ何もわからない者が
自分より優れたものに反発して
起こる現象にほかならない
無知に乗じて
あらゆる愚かなことを行い
その法則的反動を浴びて倒れる
その繰り返しなのです
幼い自己存在は
動物的エゴを脱げきれず
性欲と自己保存欲の牙が抜けておらず
なにもかもを自分のためにやる
そのためには
他者を破壊することなど
何も思わずにやることができる
他人の気持ちを感じることのできる
感性を育てるための勉強を
何もやってないからです
ゆえに
実に汚いことを平気でやれる
このような
無明な魂は
上等なことは何もできない段階のまま
あまりにも複雑な悪を行い
すべてをだめにしてしまうのです
そしてその結果
いまだ小さな段階の自分では
とても払うことができないほどの
大きな罪を稼いでしまうのです
まるで
地上を這うことしかできない蟻一匹が
海を飲み干さねばならないほどの
借金をこしらえてしまうのです
悪というものほど
わりにあわないものはない
一時的にはそれが優勢に見えるが
それもつかのま
直ぐに潰えてしまう
このことを
深く心に染め
もう二度と馬鹿なことはしないと
神の前に誓いなさい
そして正しい勉強をして
よいことをつみかさね
まじめに自分を育てていくのです
それが一番よいことなのです
