月の岩戸

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ルナ・48

2018-05-21 04:14:19 | 詩集・瑠璃の籠

わたしという存在は
夢のようにいなくなって

神さまの中に
溶けている

神さまと一緒に
神さまになって
神さまのなさることを
見ている

雄々しくて
すばらしい
神になっている

ああ
わたしがまだ
生まれていなかったころ
わたしはこのように
神の一部であったのだろうか

ああ
神さま
わたしは
あなたのように
すばらしいものになりたいと
何度思ったことだろう
だのに


わたしは
あの不器用で小さかった
わたしになりたいのです
あの
だれよりも変わっている
真っすぐなことしか知らない
馬鹿なわたしに

すると神さまは
もう少し我慢しなさいと
言われる
おまえは
疲れすぎているからと

神が
なにもかもをやってやらねばならないほど
とても小さくなっているからと

心配はない
いつかおまえはまた
おまえになれる

神が生んだ
とてもかわいいおまえに
なることができる




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