「レパードS・重賞」(22日、新潟)
期待を裏切らない血統だ。ソリタリーキングは18日、栗東坂路でラターシュ(4歳1000万下)と併せ馬。しぶとく食らいついたが、最後は2馬身ほど遅れた。時計も4F54秒7‐39秒5‐13秒3と平凡だったが「気にしなくていい」と古川助手は納得の表情を見せる。
兄姉には活躍馬がズラリ。その筆頭格ヴァーミリアンも攻め駆けしないタイプだが、その血をしっかりと受け継いでいる。「攻めは走らないから。それでも先週ビッシリとやっているし、相手が動いただけ。十分に調教を積んできたし、雰囲気はいいよ」。実戦では走る血統だから併走遅れは気にならない。
古馬を撃破した前走の勢いを駆って、ここへ挑む。「前回、積極的に出していったのが今回に生きてくる。ゲートはセンスだからね」。発馬に難はあっても、それを補う能力の高さに期待を込める。「限定戦だしチャンス」。3歳馬同士の戦いなら堂々と胸を張れる。
夏場対策も万全だ。前半の涼しい時間帯に乗るだけじゃない。設備投資した恩恵も見逃せない。「この夏から厩舎にはミスト(霧の噴射)を設置していて、厩舎内は外とは体感温度が違う。そのおかげでウチに夏バテしている馬はいないよ。効果は大きい」。地力強化に加えて、酷暑をものともしない出来の良さが大きな武器。兄姉たちが残した蹄跡をこれからじっくりとなぞっていく。
【レパードS】ソリタリー“吉兆”13秒3 ・SAN