阪神メーン11RはG1・阪神JF。外回りコースでの開催となった06年以降はウオッカ、ブエナビスタなど世界クラスの牝馬を生み出している。今年も有力馬がズラリとそろって、例年以上に熱い戦いとなりそうだ。2戦2勝の良血馬レーヴディソール、ダンスファンタジアに注目が集まっているが、経験の浅い2歳牝馬同士の戦い。2戦の内容だけで判断するのは早計では…。そこで思い出したい馬がいる。
札幌でデビュー勝ちしたマリアビスティーだ。その内容が秀逸だった。スタートで出遅れて道中は中団待機。3~4コーナーで徐々に進出すると、直線は大外から内で粘る牡馬を豪快に差し切った。デビュー戦で芝1800メートルというタフな条件を制した内容は評価できる。06年以降、4年連続で勝ち馬は芝1800メートル以上の距離を経験しており、大きなアドバンテージとなるのは間違いない。
2戦目のサフラン賞はその素質を評価され、断然の1番人気に支持されたが、1400メートルの速い流れに戸惑い、力を出し切れずに終わった(10着)。前走の白菊賞は1000メートル通過が62秒6という超スローな流れで末脚不発。それでも上がり3F33秒8で追い込んで5着に浮上した。末脚勝負ならデイリー杯2歳S(直線の長い京都の外回り)でレーヴがマークした33秒7と同等の評価ができる。直線の長い阪神外回りに替わるのは間違いなくプラス材料。直線はレーヴとの壮絶な叩き合いを制する可能性を秘めている。
馬単(17)から(11)の1点勝負。 [ 2010年12月12日 ]