「日本ダービー・G1」(30日、東京)
準備に抜かりはない。皐月賞馬ヴィクトワールピサが19日、栗東CWを軽快に駆けた。連続騎乗が決まった岩田を背に、内のヒラボクソング(3歳500万下)、外のトーセンモナーク(東海S出走予定)の間を割って、力強い伸び脚を披露した。
ゴール前は余力十分の手応えで、両馬に半馬身先着。しまい重点のタッチで5F65秒6‐38秒1‐11秒7をマークした。清山助手は「久しぶりに岩田Jに乗ってもらいましたが、いい感触をつかんでくれたようだし、1週前としては合格点を与えられる」と期待通りの内容に満足げ。最大目標へ向けて、きっちりと照準を合わせてきた。
ギリギリで出走にこぎつけたライバルが多いなか、中5週の理想的なローテで臨める。プール調教から始動して、思惑通りのメニューをこなしてきた。「皐月賞の疲労はあったと思うけど、時間をかけてケアをしてきた。時間的なゆとりがあるのは大きなアドバンテージ」。王者らしく、ドンと構えて受けて立つ。2冠奪取へ、その視界はどこまでもクリアだ。
【ダービー】ヴィクト2冠へグイッ/SAN