「シルクロードS・G3」(29日、京都)
序盤からファイティングポーズをむき出しに、ジョーカプチーノが26日、栗東坂路を力走した。ガツンとハミをかんだ分、さすがに最後は脚が上がったが、馬場の悪い時間帯を思えば上々。活気にあふれる最終リハだった。
4F52秒7‐38秒3‐13秒5。騎乗した白倉助手は「すでに戦闘モードに入っているので、きょうは折り合いに気をつけて。どうしてもテンに行ってしまうが、最後は馬場の影響もあったと思う。動き自体は良かった」と納得の表情。見守った中竹師も「しまいは時計を要したけど、いつもあんな感じ。走り出すと暴走するだけで、走ること以外はおとなしいから」と笑顔。前走から中6週あいたが、仕上げに抜かりはない。
スワンSとマイルCSはゴール寸前で失速したが、6F戦のラピスラズリSで1年7カ月ぶりの復活V。NHKマイルCの覇者だが、「道中で折り合いをつけようとしても、馬がそういうのが好きじゃないから仕方がない。好き放題に走れるスプリント戦が合う」と指揮官は、春の最大目標を高松宮記念(3月27日・阪神)に定めた。久々の重賞奪取で連勝を飾り、勢いをつけて再びG1へ乗り込む。
【シルクロードS】ジョーカプチーノ失速も“いつも通り” /SP
前走1200メートルへの距離短縮で圧倒的なスピードを見せたジョーカプチーノは坂路追い。4F52秒7、ラスト1F13秒5のタイムは平凡な部類だが前半がっちり抑えていたため。
「前半(ハミを)かんでるからね。いつもあんなもの」と中竹師。1200メートル路線について「性格がスプリント向き。好き放題走れるこの距離がいいんだろうね」と適性を認めていた。[ 2011年1月27日 06:00 ]