【フェブラリーS】ファントム「下手な競馬はしない」 /SP
コスモファントムは坂路2本目で時計を出す意欲的な内容だった。時計は4F55秒0~1F13秒1とやや地味ながら「きょうの馬場なら遅くないと思う。先週にある程度やっているし、前走時(AJC杯4着)と同じような感じ」と宮師。
実戦へ向けては「千六がどうかだけど、ゲートセンスがいい馬。下手な競馬はしないと思う。道中で急がせずジワッとためる余裕があれば好走できると思う」と展望していた。
[ 2011年2月17日 06:00 ]
ファントム好戦可能/フェブラリーS/NI
コスモファントム(牡4、栗東・宮)は坂路2本目で4ハロン55秒0-13秒1。時計は平凡だが、中間の乗り込み量はかなり豊富だ。今年の中山金杯を制している同馬も、初勝利はダート戦(3戦目)。昨年は統一G1のジャパンダートダービー(ダート2000メートル、大井)で2着に好走している。宮師は「千四の馬もいるしハナは微妙だけど、左回りに不安はない。前走並みの出来で行けそう」と好戦可能とジャッジした。
2011年2月16日17時22分
【フェブラリーS】ファントム一発狙う/DA
芝の中長距離戦線を席巻するハイレベル4歳世代の重賞ウイナーが、ダートG1に殴り込みをかける。とはいえ宮師はコスモファントムのことを「適性があるからダートでデビューさせたし、個人的にはいまだにダート馬と思っている」と、今回の参戦は至極当然の流れととらえている。
年明けの中山金杯Vを筆頭に芝実績が目立つが、実はダートでも〈1130〉の成績。その中には世代トップ級が集まったジャパンダートダービーでの2着も含まれている。むしろトレーナーが心配するのはマイルの距離だ。「唯一の苦手は短距離。千二を使った時(デビュー2戦、ともに3着)はついていけなかった。スピード競馬にどれだけついていけるか。これはやってみないと分からない」と話す。
15日朝は栗東坂路を1本、迫力のある馬体を誇示しながら登坂した。「今は硬さが取れて、すごく柔らかみが出てきて調子がいい。芝では強いと言われる世代のなかでも上位にいるはずだから」。混戦模様のダートG1で虎視たんたんと一発を狙っている。
【フェブラリーS】ダートも期待ファントム /SAN
2011.2.16 05:03
コスモファントムが砂の舞台に矛先を向けてきた。ダートは5戦して4着以下なし。地力を強化しているうえに、気配も絶好なら楽しみの方が大きい。宮調教師は「自分の力をいつも出してくれる馬。ダートの方がいいし、面白いチャレンジだと思う。調子も悪くないから」と前向きだった.
【フェブラリーS】コスモファントム砂でもOK /SP
強力4歳世代が波乱の主役となる――。「第28回フェブラリーS」は確たる軸が不在。芝から参戦のコスモファントムに不気味なムードが漂う。ダートでの実績では一歩譲るが、陣営は高い適性を確信。状態の良さを武器にダート界へ殴り込みをかける。
コスモファントムは芝路線からの転戦だ。行き詰まっての選択ではない。中山金杯1着、AJC杯4着と結果を残してきた。そこでダート。しかもG1。近年はなかなか見られないシフトチェンジでも、宮師は確かな手応えを感じている。
「ダートに向く硬めのさばき。それでいて芝のスピード競馬にも対応できる。苦手なものが少ない馬。あとはマイルがこなせるかどうか」
中距離主体のローテーションだったとあって距離への不安こそ口にしたが、ダート適性は十分との見解だ。初勝利はダートながら、芝に転じてラジオNIKKEI杯2歳Sでヴィクトワールピサと首差の2着。さらに京都新聞杯2着。ハイレベルの現4歳世代の中で好走してきた。そしてダートでも交流G1ジャパンダートダービーで2着と、一線級相手でも軽くは扱えないだけの実績を残している。
昨秋は状態ひと息だったが、短期放牧を挟んで立て直したここ3走は抜群の安定感を見せてきた。状態の良さは歩様に表れている。トレーナーが「凄く柔らかみが出てきた」と驚くほどだ。柔らかいとは、それだけ体をしっかり使えているということ。馬にとって好調のサインだ。その陰には陣営のサポートがある。担当の後藤厩務員は朝昼2回、マイクロレーザーによる肩と腰の電気治療を欠かさない。繊細なケアにより好調が保たれている。連戦の中も反動は皆無。火曜朝は残雪の中、坂路を4F64秒2で元気良く駆け上がった。状態は良好だ。宮師の言葉も不安より期待の色が濃い。
「具合はいいから、マイルに対応できるかできないかだけ。G1となるとやっぱりメンバーも違うから。でもダート適性はホントある。それでカバーできるかなという気はしているんだけど」
新世代のダート王候補は静かにツメを研いでいる。
≪驚異の4歳世代≫明け4歳世代の強さは驚異的だ。昨秋に行われた古馬限定のG1では、エリザベス女王杯をスノーフェアリー、JCをローズキングダム、有馬記念をヴィクトワールピサが制して計3勝。今年に入ってからの古馬重賞でも日経新春杯をルーラーシップ、京都記念をトゥザグローリーが勝つなど計4勝。近年にない活躍を見せている。[ 2011年2月16日 06:00 ]