「エリザベス女王杯・G1」(14日、京都)
春の悔しさを秋の大一番でぶつける。10日、ヒカルアマランサスは栗東坂路をゆったりと駆け上がり、DPに移動。武蔵野S出走のバーディバーディ(3歳オープン)を6Fで2馬身追走し、5Fで馬体を内に並べる。直線の競り合いでは右ステッキで気合を注入。手応えでは相手に劣ったが、しっかりとした脚取りで首差先着を果たした。
時計は6F78秒8‐36秒8‐11秒4。「先週のラスト1Fは重さがあったが、それがなくなり反応は上々。いいころの感触が戻ってきた」と川辺助手。前走のクイーンSは8着と伸びあぐねたが「疲れが残っていたのか、少し硬さがあった。今回は柔らかさがある」と3カ月ぶりだが、リフレッシュの効果は絶大。レースを目前に気配はグンと上向いている。
ヴィクトリアマイル(2着)は絶対女王ブエナビスタを首差と苦しめた。「あのときは東京に着いてテンションが高かった。今では随分としっかりしてきたし、関西圏でのレースならイレ込むことはない。距離も守備範囲だと思う」と京都牝馬S勝ちを含む、2戦無敗の淀に不安はない。ひと回り成長した姿を見せつける。