「京王杯2歳S・G2」(13日、東京)
勢いが増してきたディープインパクト産駒。その重賞第1号を狙うリアルインパクトが10日、美浦Wで上々の動きを見せた。この日は単走で、堀厩舎おなじみの半マイル追い。前半の緩いペースに掛かるしぐさを見せず、直線は跳びの大きな走りで4F52秒4‐37秒9‐12秒6をマークした。
「中2週なのでいかに落ち着かせることができるかがテーマだった。でも、思っていたよりテンションも上がらず、状態自体はいい」と好感触を伝えた橋本助手。「競馬場でもこのまま平常心を保っていれば」と注文はつけたものの「ゲートも折り合いも問題なかったし、期待以上の走りだった。あの内容なら重賞でも差はない」と手応えを感じている。
そのデビュー戦は好位追走から、2歳戦では開催No.1の上がりとなる33秒4の瞬発力を見せ、あっという間に後続を3馬身突き放した。レース後の後藤は「きょうは滑走路から飛び立つ前の段階で勝てた」とコメント。まだ余力残しでの完勝だっただけに、橋本助手は「是非とも今度は“飛ぶ”姿を見てみたい」と期待。無傷の2連勝で偉大な父に、初の重賞タイトルをもたらす。
【京王杯2歳S】リアル加速スムーズ12秒7 ・SAN 2010.11.11 05:03