坂路で好調ぶりを誇示したリビアーモ=美浦トレセン(撮影・三好信也)
「府中牝馬S・G3」(17日、東京)
自慢の末脚を発揮する態勢が整った。14日の美浦坂路の2本目、リビアーモは馬場の中央を小気味良く駆け上がる。「ラストはきっちりとやりたかった」と言う高橋裕師の指示通り、残り1Fから仕掛けられると4F51秒1‐36秒6‐12秒3をマークした。
3Fの36秒6はこの日の坂路で3番目に速いもの。1本目も4F61秒4‐45秒3‐15秒2と大きめに乗られており、中1週のローテを考えると実に意欲的な攻め内容だ。「思ったより(時計は)速かったけど、これだけ追えるのは具合がいい証拠。元気だね」とトレーナーは大きくうなずく。「今のところ何の不安もない」と言い切った。
これまで重賞には3度挑戦して8、12、7着と結果が出ていない。そのうちの2戦は苦手な道悪。コースも小回りの中山、福島だった。高速上がりの常連。直線の長い東京は申し分のない舞台だ。
水曜朝にはコンビ初結成の中舘が感触を確かめるなど、準備に抜かりはない。「あとは良馬場なら最高だね。チャンスはある」。充実期を迎えた切れ者が直線一気に躍動する。