「平安S・G3」(24日、京都) <DA
準オープンを勝ったばかりで、1番人気に推されたダイシンオレンジは惜しくも2着。中団から押し上げ、ゴール前はロールオブザダイスとのたたき合いになったが、半馬身及ばなかった。川田は「スムーズに競馬ができた。初めてのオープンで重賞挑戦だったけど、力のあるところはみせてくれた」と振り返る。惜敗だったが、手応えをつかめた一戦だった。
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【平安S】ダイシンオレンジ鋭く射抜いた!
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ハードに追われた栗東CWのダイシンオレンジ(右)
「平安S・G3」(24日、京都)
鋭い反応を見せた。ダイシンオレンジは、栗東CWでラインオブナイト(4歳1000万下)を追いかける形の併せ馬。一杯に追われ、5F65秒3-38秒1-12秒8をマークし、馬体を合わせてゴール板を射抜いた。
庄野師は「重賞ですから、しっかりと。動きは変わりなくいいですね」と笑顔。5歳を迎え、充実一途だ。「以前のように、レース後の反動が出なくなった。だからこれだけ攻めもやれるし、出来もいい」と上昇気流に乗った姿に目を細める。
昇級戦でいきなりの重賞挑戦。今年を占う大事な一戦に、指揮官も気合が入る。「京都は着外なしで安定していますからね。どこまでやれるか楽しみ。賞金を加算してレースを選べるようになればいいね」。まだキャリア15戦で、その伸びしろは天井知らず。勢いと地力強化で突破を狙う。
【平安S】ダイシンオレンジ12秒8併入 <SAN
2010.1.21 05:03
初夢Sを快勝したダイシンオレンジはCWコースでラインオブナイト(牡4、1000万下)を追走。直線でビッシリと追われて併入、5ハロン65秒3、3ハロン38秒1-12秒8をマークした。「動きはよかったし、状態は変わらずにいい。最近は追い切り後やレース後にガタッとこなくなって、本当にしっかりしてきた」と目を細める庄野調教師は「相手が揃うし、重賞なので時計をもう1つくらい縮めないといけないが、楽しみはあります」と胸を膨らませる。
待望のオープン入りを果たしたダイシンオレンジが、勢いに乗じて重賞制覇を狙う。
3歳春のデビュー当時は芝で結果が出なかったが、5戦目のダート戦で一変。眠っていた素質が開花した。ダートでは11戦して掲示板を外したのがたったの2回。持ち前の先行力と正攻法のレーススタイルで、着実に地力を強化してきた。
前走の初夢Sは直線で周りを囲まれて行き場がなくなりかけたが、こじ開けるように馬群を割って抜け出し、逃げ粘るトーホウオルビスをねじふせた。着差は“アタマ”だったが、力の違いは明らかだった。「もまれる競馬になったが、直線はしっかり伸びてくれた。力をつけているし、重賞でどこまでやれるかな」と庄野調教師は期待を寄せる。
前走から中2週で中間の追い切りは14日の栗東ウッドの4ハロン54秒8-40秒4-13秒0(馬なり)の1本だけだが、コンスタントに使われているので、状態は高いレベルで安定。臨戦態勢に不安はない。「以前に比べて競馬が上手になっているし、前走ぐらいのデキで出走できると思う。相手は強くなるが、楽しみはある」と矢島調教助手もワクワクする気持ちを隠さない。
全5勝はすべてダート1800メートルで、京都は【3・1・2・0】という堅実な数字を残している。初勝利が3歳の10月と遅かったが、今では古馬のオープン馬らしく、心身ともしっかりして、パワーアップした。本格化したダイシンオレンジが得意の舞台で歴戦の強豪に真っ向勝負を挑む。(片岡良典)