「札幌記念・G2」(22日、札幌)
昨年のダービー馬ロジユニヴァースは18日、主戦・横山典を背に札幌ダートで追い切られた。長めから、6F78秒1‐36秒8‐12秒4。単走ながら、ストライドの大きなダイナミックなフォームで、力強い動きを見せた。
宝塚記念ではブエナビスタに騎乗したため、日経賞以来のコンビとなる横山典。「状態は悪くない」と感触を伝える。日経賞では、ダービーから約10カ月ぶりの実戦で、マイネルキッツに0秒3差の6着に敗れた。当時と比較して、「いまの状態だったら負けないのではないのかな」と確かな手応えはつかんでいる。
ダービー後は精彩を欠く走りが続いている。長期休養続きの影響か、前走の宝塚記念も見せ場をつくれず13着に敗退。しかし、今回は札幌2歳Sを勝った相性のいいコース。萩原師は「動きは良かったと思います」とケイコ内容を評価しつつ、「特に前回と変わったことはありませんが、滞在効果も含め、期待したいところです」と復活を願っている。
「走れる状態にはあるから、あとは気持ち次第。気持ちが向いてくれれば勝ってくれる」。肉体面の心配はない。闘志さえ戻れば、いつでもやれるとパートナーは信じる。これまで数々のドラマが生まれた札幌記念。今年はダービー馬の“復活祭”の舞台になるかもしれない。
【札幌記念】ロジ、走りパワフル12秒4