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【アーリントンC】ノーブル牡馬倒して桜へ ・SAN
2011.2.23 05:02
桜花賞を目指すノーブルジュエリーは、牡馬相手のアーリントンCへ自信の参戦。開幕週の馬場で自慢のスピードを生かす

素質馬ノーブルジュエリーが、桜花賞出走を賭けてアーリントンCに出走する。秘めた能力は高く、スピードは牡牝を問わずに一級品。牡馬相手に大仕事をやってのけ、レーヴディソール中心の桜戦線に新たな風を送り込む。

計算ずくのチャレンジなのだ。桜花賞を目指す有力馬は次週に行われるトライアルのチューリップ賞(3月5日、GIII、芝1600メートル)に出走するのが通例だが、ノーブルジュエリーは敢えて1週前の牡馬相手のGIIIを選んだ。

「チューリップ賞は1勝馬が抽選になることが多いですからね。それなら1勝馬でも出走しやすいアーリントンCで賞金加算(2着以内)を狙いたい」

吉村調教助手は参戦の経緯を説明する。確かにチューリップ賞は前5年でブエナビスタが出走した一昨年以外はフルゲート。チューリップ賞は抽選で除外になる可能性があるので、アーリントンC出走を決めた。

このローテーションを選べたのも、能力の裏付けがあってこそ。デビュー戦(芝1400メートル)は2着に9馬身差をつける逃げ切り楽勝。タイムの1分21秒3はゴールデンキャストの持つ2歳コースレコードにコンマ2秒差と優秀なものだった。

前走のエルフィンSは2番手で折り合い、マルセリーナの末脚には屈したが2着を確保。控えるレースを学習できたのは大きく、マイル戦へのメドも立った。「うまく折り合っていいレースをした。今考えると相手が悪かった。それでも外から来られてからまた伸びていたし、負けたとはいえ非凡な能力を見せてくれた」と吉村助手は前走を評価する。

スピードタイプなので、芝のコンディションがいい開幕週の馬場は望むところ。「開幕週ならこの馬の持っているスピードをフルに生かせる。距離も前走で経験済みだし、ここは勝ちたい」と陣営の期待は高まるばかりだ。

スピード感あふれるスケールの大きな走りは、無傷の7連勝でケンタッキーダービーを制した父スマーティジョーンズ譲り。ノーブルジュエリーが、牡馬勢を撃破して、外国産馬初の桜花賞制覇へ名乗りをあげる。 (高尾幸司)



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