「シンザン記念・G3」(9日、京都)
巻き返しに出る。アドマイヤサガスが栗東坂路で俊敏な動きを披露した。朝日杯FSでは4角で大きな不利を受けて11着に終わったが、幸い馬体にダメージはなく、状態はさらに上昇気配を示している。デイリー杯2歳S2着の実績がある京都の外回りで、前走の憂さ晴らしといきたい。
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年明けの淀で反転攻勢に出る。アドマイヤサガスが、ハロー(馬場整備)明けの栗東坂路を気分良く駆け上がった。俊敏なフットワークで好ラップを刻み、ラスト1Fでは鞍上の仕掛けに即応してシフトアップ。僚馬レオパルドゥス(3歳未勝利)に1秒5差をつけて先着した。
タイムは4F51秒7‐38秒0‐12秒4。見届けた橋田師は「しまいだけ追うように言った。予定通り。動きとしては良かったと思う」と好ジャッジ。またがった中内田助手も「予定よりもタイムが速くなってしまったが、これも状態がいいから。前走時と比べても明らかに出来はいい」と手応えに満足げだ。
一枚上の存在 うっぷんを晴らしたい。前走の朝日杯FSは、4コーナーで体勢を大きく崩すほどの不利を受けて11着。「全く競馬ができなかったとしか言いようがないね。レース直後は心配していたけど、ダメージはないよ」と指揮官は意欲をのぞかせる。
2走前のデイリー杯2歳Sでは、のちの2歳女王レーヴディソールに0秒2差の2着。京都のマイル戦との相性は悪くない。実績的にも、このメンバーに入れば一枚上の存在だ。中内田助手は「まだまだこんなもんじゃないという気持ち。スムーズな展開で力を見せてほしいですね」と期待を込めた。真価発揮で重賞獲りを狙う。