【ダイヤモンドS】美浦レポート~コスモメドウ/RN
19日(土)に東京競馬場で行われる伝統の長距離重賞=第61回・ダイヤモンドステークス(芝3400m)に出走を予定しているコスモメドウについて、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
●コスモメドウについて畠山重師
「万葉ステークスは、ちょっと掛かり気味でしたが頑張ってくれました。まだ幼い所がありますが、血統の良い所が出た感じで心強いです。一戦毎に身が入って来ています。前駆の良い馬で、そこが頑張りに繋がっているのだと思います。
万葉S後は牧場に戻す話もありましたが、気性的に勝っている所がりますし、お願いして、厩舎に置いて調整しました。思う様に仕上がっています。お願いした分、いつもより倍、責任を感じています。
後は騎手が上手にレース中に喧嘩をせずレースをしてくれれば、結果はついてくるくらいの出来にはあります。
今回、それなりの競馬を見せてくれれば、もちろん大きな舞台が目前になると思っています。大いに楽しみでありますし、緊張感も非常に強いですよ」
(取材:舩山陽司)
2011年2月16日16時7分
【ダイヤモンドS】メドウ本格化ムード/DA
また1頭、ハイレベルな4歳世代から新星が誕生するか。コスモメドウは格上挑戦の万葉Sで完勝。斤量51キロの恩恵があったとはいえ、強い内容で勝利を飾った。陣営の期待馬がここにきて本格化ムード。初の重賞でも不安より期待の方が大きい。
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4歳勢は実に層が厚い。誰もが万葉Sを見てそう感じただろう。格上挑戦のコスモメドウが、先行策から力強く抜け出して2馬身差のV。ハンデ51キロの恩恵と一言で片づけられないインパクト十分の内容で完封した。「入厩当初から能力は高いと感じていたんです。去年の北海道シリーズに行って、力をつけましたね」と畠山助手は愛馬の本格化に目を細める。
夏を境にパワーアップしたと同時にもう一点、コスモメドウの好走には欠かせない要素がある。「掛かる面があって乗り難しい。前に馬を置いて走れば落ち着くんですけどね。前走は和田騎手が騎乗して2回目。うまく乗ってくれました」。これまでの計4勝は、いずれも騎乗経験のあるジョッキーによるもの。今回コンビを組むクラストゥスが過去に2回騎乗している点は、大きなプラスアルファだ。
「スタミナを生かせるこの距離はいいですよ。前走後も馬は順調。天皇賞・春に行くのかどうかはまだ分からないけど、ここで頑張ってくれれば…。メンバーがそろっている今回でどれくらいやれるか」と畠山助手は慎重なコメントの中にも期待をにじませた。父キングズベストは同期のダービー馬エイシンフラッシュと同じ。底力あふれる配合の上がり馬が、初重賞でその素質をより輝かせる.