6月8日 鎌倉マルチハル

2009年06月08日 | 風の旅人日乗
昨日スイスのレマン湖で行なわれたジュネーブ・ロール往復レースの、
モノハル(単胴)艇部門でコースレコードを打ち立てて優勝したのは、ミラボードLX。
モノ「ハル」部門で出場とは言え、ハル(船体)がないので、
ハルレス艇とも言いたくなるようなヨット。
小型艇でも大型艇でも、レース艇でもクルージング艇でも、
ここのところの海外のセーリング艇の進化はすさまじく、
勉強を怠っているとすぐに置いていかれる。
モノハルとマルチハル(多胴艇)合わせて237隻が参加したこのレースは、
10ノットから30ノットの難しい風で行なわれたが、
ミラボードLXはレース中、34マイルのコースを終始「飛んだまま」で走り続けたらしい。
今週末のレマン湖は、ヨーロッパでも指折りのクラシックレース「Bol d’Or 」が開催される。
700隻近くが出場するこのレースでもミラボードLXは優勝を狙っている。
「Bol d’Or 」には、マルチハルによるアメリカズカップに向けて、
モンスターカタマランD35でトレーニング中のアリンギの2隻も参加する予定だ。

一方、こちら日本では、
ミラボードLXがアルプスの湖で飛んでいたのと同じ日の昨日、
朝、葉山の海岸の潮溜まりでちびっ子たちと遊んだ後、
バスと電車と徒歩で鎌倉の由比ガ浜へ。
SムーンのO田さんのところに行って、快速カタマランの「ナクラ」に乗せてもらい、
マルチハル・セーリングの練習しようと思っていた。

午後になると相模湾の奥まで入ってくる、と読んでいた南風は意外に吹き上がらない。
沖に出て行ったウインドサーファーたちのスピードも、迫力がない。

あじさいの季節になり、鎌倉は、
年間いくつかある観光シーズンのピークの一つになっていて、
とんでもないくらいの数の人と車でごった返している。

海岸通りで渋滞している車の列越しに、沖を見ながら風待ち。
風は上がってくる気配がない。それを除けば天気は最高。
ナクラでぶっ飛ぶことができるほどの風ではないけど、
そよそよと海から吹いてくるシーブリーズは適度に涼しくて、気持ちがいい。
前日、横須賀中央でM井さんご夫妻と深夜までカラオケしまくった寝不足もあって、
なんとなくフワフワといい気持ち。

そこに、O田さんのご子息の友人たちが冷たいビールを持って登場。
ついに、来るべきものが来た。

流れに逆らわず、この日のセーリングをあきらめ、ビールに手を伸ばす。
一本が二本に、二本が三本に、になった頃、
ご近所の方が、ボートから釣り上げたキスをアイスボックスにたくさん入れて、
浜から上がってきた。
ごく自然にバーベキューセットが現れ、その上にダッジオーブンが載せられ、
てんぷら油が注がれ、さばかれたキス君たちはその中へ。

日が少し傾きかけた頃、由比ガ浜をお暇をして、
観光の人たちが減り始めた鎌倉駅へ。
そこで人と待ち合わせをして、お仕事関係のまじめな話を少々。
なんとなく間延びしてしまった一日の罪滅ぼしのような時間だったが、
これで今日という一日が引き締まった、と思うことにした。



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