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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

なるほど

2009-04-22 22:45:48 | 思索
学会さんは世界中すべての人々を皆、信者にしたいとのこと。ずいぶん前ではあるが、テレビの討論会で学会幹部(or公明党議員)が言っていた。司会者が「何故?」と尋ねると、「宗教なんだから当然でしょ。」との返答。なるほど。もともと好きでもなかったが、この時、決定的に世俗的宗教が嫌いになった。別に難しい話しではない。彼らは、世界中の価値観、倫理観を統一し、善悪正誤の判断や、人生の意味や目的を唯一に定めると言っているのだ。こんなこと、とうてい尋常とは思えないし、実現するはずもないことではあるが「それが宗教の本質であり、存在することの所以だ」と言われれば、なるほどと納得させられてしまう。数ある宗教はどれも、世のすべてを包括した絶対的解を有している(だから人を幸福にし、また不幸にもする)。逆説的に、それぞれの解が異なる故にそれらすべてが解ではないとも言えるが、彼らにとっては絶対であることが「信仰」という極めて特殊な精神現象につながるのだろう。しかしそんなことより、個別の集団に異なる絶対解が実在することの方が重要だ。これが何を意味するのか。つまり、それこそ絶対にお互い相容れず、話し合いや議論はまったく成立しないということだ。信者であるが故にこれほどまでに視野が狭くなり、人が個々異なることを受け入れられず、相手を全否定し、時には凄惨な争いにも至る。いったい何のための宗教か。宗教が信仰によって成り立ち、信仰を「ある特定のものを絶対と信じて疑わない」と定義するなら、宗教(団体)の存在そのものが間違いであると言わざるを得ない。

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