中コモンズ活動日記

中区の生活クラブ組合員の交流の場です。
もちろん、区を越えた交流もあり!この指と~まれ!

グリーンシステムによるCO2削減神奈川キャンペーンスタート集会報告

2007-09-01 15:58:53 | Weblog
8月30日、オルタ館地下1階スペースオルタにて、“グリーンシステムによるCO2削減神奈川キャンペーンスタート集会”が開催されました。
当日は、各地域生協のリーダー層約70人ほどが集まり、とても和やかな雰囲気で会は進みました。



いきなり、はおWちゃんの“もったいない”から開始。
初めて聞く人たちも多い中、「もたいない、もったいない~・・・。」というさびの部分を、みんなで一緒に歌ったため、
「何が始まるんだろう?」
という会場の緊張が、この瞬間に一気にほぐれました。

その後は、「生活と自治」で、6月まで連載していた「エコエコで行こう!」の執筆者、有路昌彦さんのお話に。
生活と自治の写真から勝手に私が推察していた有路さんは、まだまだ青年といった印象が強かったのですが、実際は、とても気さくなお茶目な紳士でした。

まず、最初に今の漁業の在り方の話から。
昔は、海に出て適当な場所で網を投げ、捕れなかったら捕れないまま漁を終え、例え満足のいかない漁だったとしても、捕れた魚の中から小さい魚はちゃんと海に返していました。しかし今は、漁獲探知機で確実に魚がいるところに網を投げ、一網打尽に小さい魚、一匹たりとも捕り損ねることも無い漁を続けています。このことで確実に水産資源が減ってきているという話。近い将来魚が食べられなくなる日がこのままだと来てしまいます。
実際、最近ロシアが生きたカニの輸出を制限するという話がありましたが、乱獲を続けた結果、日本人の大好きなタラバガニは日本近海では捕れなくなり、北海道で売られているカニたちは、実は外国産のものばかりなんだそうです。
なぜロシアがそのことに踏み切るかと言う理由は、港に水揚げされるカニの量を把握できていない現状を改善させるためです。実情として、漁に出た船は、捕れたカニをロシアに持ち帰って輸出するより、そのまま日本に売ってきてしまう方が楽なのです。そうなると、本当の漁獲量は不明。この現状を放置しておくと、ロシア近海のカニはいなくなってしまい、これらを保全するためには当然の処置なのです。
そこにいる魚全てを捕る漁から、食べるだけの漁にすることが水産資源を守り、今後も継続して魚を食べていかれることになります。
「ほどほどに」が大切なこと。
今私たちが進めていかなければならないエコライフも、ゆるやかなエコ、すなわち程よい“ゆるエコ”が長く続けられるキーワードになります。つまり、一人が完璧を目指した100エコをしたとしても、全ての人が同じようにできるとは限りません。それよりも、そこそこな10エコの暮らし方をする人が10人、20人~100人増えることの方が、より早く環境保全につながり、CO2削減においても効果が現われます。
誰もができる事をできる範囲で始めることが、私たちの持続可能な社会を目指す第1歩となるという話を楽しくお話いただきました。

話が佳境に入ってくると、有路さん、
「そんなことしちゃ、むっちゃ、まずいやん!」
なんて、もう関西弁丸出しで、まじめに聞けば暗くなりそうな深刻な内容も、
「できるところから、始めよう、広めよう!」
という気になります。
話し出したら、2~3時間は平気だそうで、1時間以上、立ちっ放しで語り続ける講演会でした。

そんなこんなで話は尽きず、予定していた質疑応答の時間は削り、各地域生協の今後の活動の発表、自主管理委員会で作成した、“地球にやさしい暮らしサロン講座”、石けん編とグリーンシステム編の二つのオリエンテーションをばたばたと(?)発表し、最後は理事長の話で会は終了しました。
最後、受付でアンケートを回収しているとき、話しかけてきた組合員さん(旭南コモンズ)が、
「この会に出席して、とても良かった!」
と感激した様子で、たくさん、たくさん話してくれました。本当に良かった~。そう思ってもらえて。
実は、当日の司会を務めており、幾つか失敗していたので、内省モードでおりました。すごく救われました~。感謝です~。

横浜みなみのエコライフ委員会スタート集会は9月13日(木)、中区の開港記念会館において、10時から開催いたします。
なんと、講師は、またまた有路さんなのです。
テーマは、「明日のエコでは間に合わない!」です。(どこかの局で聞いた事があるような~
聞かなきゃもったいない!2時間はあっという間です!
話を聞いて、(ゆる)エコな暮らしをまわりに広めましょう~。
                       エコライフ担当 木島