散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

足尾銅山

2014-04-05 | Weblog
日光から足尾まで路線バスが出てるのを見かけて、子供と一緒に乗り込んだ。だいたい1時間くらい、
うとうとしてるあいだにバスは山道をくねくね(たぶん)走り、足尾銅山のあたりを通った。「銅山観光は
こちらでお降りになるのが便利です」と運転手さんがいうから、バスを降りた。


トロッコで坑道へ・・・

20年前、わたらせ渓谷鉄道でここへ来たことがある。運転免許の合宿で前橋に2週間ほど寝泊まりし、
日曜が休みで銅山を観光しにきた。鉱毒事件で田中正造が明治天皇に直訴したことで知られてるけど、
訪ねてみたら古河鉱業のほうは関連会社がたくさん栄えて、バブルがはじけたばかりとはいえ大企業は
強いなあと思ったものだった。


あれから20年・・・

坑道の中はあいかわらず。古河鉱業のものになる前も、江戸時代から銅が掘られて坑道の総延長が
1234kmに達するとか。およそ東京から博多までの距離に等しいと、暗がりに解説パネルが出てる。
銭形平次が投げる銅銭も、全部じゃないかもしれないけど、ここの。


鉱脈が見つかると縦横に掘ってアリの巣みたい

わたらせ渓谷鉄道って観光列車みたいな名前だけど、もともと足尾の銅を桐生まで運び出すために
敷かれたんだろうな。


ドドドドドドド・・・

こうやって、穴ほって、穴にダイナマイト入れて爆発させて、そこから坑道を掘ったとか。そりゃあ、
キケンだったにちがいない……。


いまの日本人にはムリかも

穴から出て「鋳銭座」に入ったら、江戸時代の銭の作り方が詳しく展示してあった。型に銅を流し込み、
枝の先についた葉みたいな銭を切り落とす……つまり、こんな感じ。


チョッキン、チョッキン、チョッキン


こうやってたのか~

今川焼みたいに1枚、1枚、丁寧に型に入れてるのかと思った。職人さんたち、帰るとき勝手に銭を
持ち出さないように裸にされて調べられたとか。


毎日たいへんだな、こりゃ



銅もありがとう また銅ぞ


さて、わたらせ渓谷鉄道の通洞駅まで歩いて、桐生までの切符を買って、1時間くらい電車を待つ。
子供はゲームをやっている。


20年前もこうだったか、ぜんぜん記憶がない

こんなつまらないブログでも、ひまなとき書けばあとで読んで「ああそうか」ぐらいは思うよすがに
なるかもしれない。ならなくても、べつにかまわない。


きた! 窓になんか色褪せたのが…

いちどは鉱毒で汚染された渡良瀬川にそって、桐生へ下っていく。ついたら何か食べようと思ったのに、
駅を出て商店街を歩いてみると軒並みシャッターがおりている。


なかなか飲食店がない・・・

まえに来たときは夏祭りだったから、にぎやかな町のように見えたけど、ふだんは日曜日もこうなのか。
ちょっとびっくりした。


西桐生駅で私鉄の乗り継ぎ切符を買って帰る


自転車持ち込み可だった


関連記事: 桐生  (夏祭りのようす)
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