散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

地下鉄赤塚

2012-04-27 | Weblog
高島平(たかしまだいら)というマンモス団地が、東京都板橋区にある。昔は自殺の名所なんて
いわれたりもしたけど、それも昭和の話。ぼくは高島平に思い出はないけれど、地名だけはよく
知っている。

地名の由来になったのは、砲術の演習を幕末にこの地で行った高島秋帆(たかしましゅうはん)
という人だと知って、銅で作った大砲がお寺に保存されているというから見にいく。

有楽町線で赤塚へ。つい最近まで、東京メトロは「帝都高速度交通営団」略して営団と呼ばれて
いたから、東上線の下赤塚と区別するため「営団赤塚」と呼ばれてた駅で降りようとすると……。


駅名が変わってるよ

もう営団じゃないから「営団赤塚」と呼べないって(そんなことないのに)判断されたんだろう。
「地下鉄赤塚駅」という、ひねりも愛着もない駅名になってる!


赤塚銀座会

東上線の下赤塚駅のほうへトコトコ歩いて、駅前の商店街を進むと、やがて松月院というお寺に
つくはず。さっきセブンイレブンで地図を立ち読みしたから間違いない。


歌えるスナック喫茶

来夢来人と書いて、らいむらいと。日本全国に7,000店、北は北海道から南は与那国島まで
いたるところにあるという。そのひとつを過ぎてトコトコ歩いていくと、あった。


松月院 (どら焼きのお店じゃないよ)


おててをあわせおがみましょう


ありがたいありがたい……

安政4年(1857)に鋳造された銅の大砲が奉られている。6mの砲身は、男根崇拝の陽物みたく
見えなくもない。タマタマのように並んでいるのが砲弾。どちらも複造品。


さがってみるとこう

アヘン戦争で清がこっぴどくやられているのを知った長崎の町年寄、高島秋帆は、西洋式軍備の
必要を幕府に進言して認められ、天保12年(1841)幕命で門弟を100人あまり引き連れて江戸へ。
徳丸ヶ原(いまの高島平)で日本初の西洋砲術演習を行ったと。そのとき本陣(基地)にしたのが
このお寺なんだって。


ちゅうくらいがこう

ところが、蘭学に憎しみをいだく鳥居耀蔵によって謀反の罪をきせられ、伝馬町の牢獄入り。
ペリー来航後の嘉永6年(1853)に釈放されるまで、かわいそうに10年も幽閉されてた。


このへん案外いろいろあるね

 
不動の滝……さわ蟹を放すのは「放流」でいいのか?

 
東京大仏


忘れまい 天保大飢饉供養塔


何でも耐える がまんの鬼

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