頑張れ！ミスターレディ

日付も変わる夜に五右衛門を連れてお散歩。
駅に続く遊歩道を歩いてたら、目の前に水商売風の女の子が。
お仕事帰りかな？なんて思いながらすれ違ったら突然声を掛けられた。
「おばちゃん、久しぶりで。えっと・・・覚えてる？」
(゜∇゜ ;)エッ!?
その声質・・・顔を見たら綺麗にお化粧してる・・・
ロン毛の綺麗な髪・・・
でも、でも、でも・・・・見た事ある顔。
でも、でも、でも・・・・角ピーの知ってるのは男の子。

「もしかして、Ｙ君か？」
しかし、その後の言葉が続かない。
Ｙ君も声を掛けておきながら、困った感じで。
けど、凄い勇気を出して声を掛けてくれたんやろなぁ。
子供会の役をして頃、一緒に活動してた子供ちゃん。
ゆうすけよりは、２年先輩やったわ。
当時から大人しくて、女の子と一緒にいる事が多い子。
けど、心根の優しい子で、クリスマス会なんかで角ピー達が料理してたら
キッチンに入って来て、盛りつけを手伝ったり、洗い物なんかして。
小さい子達の面倒見も良くて、
「Ｙ兄ちゃん、お母さんみたいやぁ。」って言われてたっけ。

「ちょっと座って話しよか。缶コーヒーでも飲もうや」
そしたら、コックリうなずいて・・・缶コーヒーおごってくれてた（笑）

「おばちゃん、私の事気持ち悪いって思えへんの？近所の人はジロジロ見るねんよ。」
Ｙ君はホンマに綺麗に変身したわ。気持ち悪いとは全然思わない。
色々話してくれたわ。
自分の思いに逆らって生きるんは止めたって言うてやった。
幸い両親も、去年あたりからもう何も言わなくなって
お化粧品を一緒に買いに行ったり、お父さんとも一緒に飲みに行ったって。

色んな生き方がある。真面目に生きて、働いてるなら
何も自分を卑下する事はないしねぇ。
「おばちゃん、話聞いてくれてありがとう。普通に接してくれて嬉しかったわ。
　子供会の時からおばちゃん、豪快やったもんね。今も一緒やね。
　ガハハって笑うの・・・元気出るわ。」

そして、そして、メアド交換したよ。
また、メールで相談にのってねぇって。
職種は違えど同じ接客業やもん。心で泣いても笑わないとねぇ。
頑張れ我が町のミスターレディ。
それにしても、ホンマに綺麗やったわぁ。
仕草も素敵やったし。角ピーの方が男らしいぜ。(￣‥￣)=3 フン