母の認知症days

認知症を発症した母と同居を始めました。日々の認知症あるあるを綴っていきたいと思います。

紅茶に入れるもの

2019-06-04 22:07:56 | 認知症の日々
母は、紅茶が好きです。

それはずっと以前から。

前にも書いたような気がしますが、
母は紅茶には必ずレモンとブランデーを入れます。



ブランデーはコレ。

味がよくなるというのもありますが
母は紅茶にブランデーを入れることが
かっこいいと思っているのです(笑)

それを証拠にいつも
紅茶を飲みながら

「私の周りでは、紅茶にブランデーを入れる人はいないのよ。
 どうしてかしらね~知らないのかしら」

といつも、フフフンという感じで言っていました。

しかし。

ここ一年くらいは
認知症の影響と思いますが
結構ドバドバとブランデーを入れるようになり、
すぐ瓶が空になってしまうのです。

母はお酒が好きじゃないし、
少し飲むと

「フラフラする!」

と大げさにフラつくのに、
こんなにブランデーを飲んで大丈夫なの?
キッチンドリンカーやん!
と心配になってきました。

で、肝心の絶賛しているブランデー入りの紅茶の味も
だんだん怪しくなってきているようなのです。

というのは、ある日
ブランデーを切らしていた時
なんと
ハイボール用のジムビーム(バーボンウイスキー)を紅茶にどばどば入れているのを
見てしまったのです。

そして私にもジムビーム入りの紅茶を

「ハイどうぞ」

と入れてくれたのですが、
ま、まずい・・
ウイスキーの雑味というか、
穀物の香りがして、
飲めたものではありません。

これはいかん、とジムビームは戸棚の奥に隠しました。

そしてブランデーもたくさん入れてしまうので
買ってくるのをやめました。
(自分で買ってくる能力はもうない)

すると・・

先日のことでした。

前にカナダのお土産でいただいた
メープルシロップ。

甘党がいないため、使いあぐねて
ずっと置いていたメープルシロップの
瓶があるのですが、それが激減している・・。



もしかして・・

母はお酒入れを物色して、これを見つけ、
ブランデーと思って、紅茶に入れているのでは・・。

ご存知と思いますが、
めっちゃめちゃ甘いんです。
これを小さなカップにどばどば入れたら・・。

本当に味がわからなくなっているのですね。

今までのイメージでものを食べているのです。

そりゃ、料理の味付けもひどくなるわけですよね。

料理の葛藤

2019-05-23 23:41:39 | 認知症の日々
母は認知症ですが、
イライラや、暴言などの周辺症状はほとんどありません。
これは、元からの性格が楽天的で穏やかなところに大きく
起因していると思います。

だから、理不尽な怒りをぶつけられたりすることがないので
こちらもやっていける・・というのがあると思います。

しかし、たびたび書いていますが
母の「料理への意欲」には
かなり辟易しています・・。

料理は続けて欲しい。
辞めるのは絶対よくない
とはわかっているのですが。

でも。

今日帰宅すると
食卓に並んでいたのは
コレ



まさかの大量の明太子パスタ(笑)

しかも、本人は

「作っていない」

と言います。
多分、お昼ごはんに作ったのでしょう・・。


何g茹でるとか加減ができないようで
一人なのに一袋茹でてしまうのです。

これを夕ご飯に食べろと・・・。


お昼に茹でたパスタなんて
食べられたものではありません。(味付けも・・)

なので
それはスルーして、私は夕食を作り始めました。

こういう時、母が認知症でありがたいところは

「なんで、用意したもの食べないの!」

とか言わないところです。
作ったことも覚えていないのですから。

それにそっと料理を処分しても気づかないところ。

しかし、こうして日々、大量に用意された
おかずを捨てているわけで
もったいないし、無駄だし、環境にもよくない。

もともと食材を捨てることに
とても抵抗のある私は、この行為は結構きついのです。

でも、毎日おいしくないものを食べるのは
それはそれでストレスフルです。

リメイクも難しい。

なので、

「母の料理は認知症を
遅らせるためのトレーニングである。」

「食材は、そのツール、無駄になってもしかたない」

と最近は思うようにしています。

同じものばかりの買い物も、絶好調で
最近はトマトが安いんでしょうね、トマトが
じわじわと増えております。(^^;
あとバナナが4房、パンが3山。
ま、この辺りは想定内。
なんとも思わなくなりました(^^;





クッキーがない

2019-05-12 15:43:16 | 認知症の日々
ゴールデンウィークもつつがなく過ぎました。
とりたてて波風の起きていない我が家ですが・・。

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母はクッキーや焼き菓子が好き。

で、缶入りのクッキーをよく買うのです。
それを大体、紅茶とともに食後なんかに楽しむのですが。



こういうのですね。

先日も楕円形の缶のを買ってきて
父の遺影の前に(お菓子置き場になっている(笑))
置いていたのです。

で、中身は半分以上入っていたのですが。

おととい、夕食後につまもうと思ったら、
遺影の前に缶がない。

私「お母さん、クッキーは?」

母「あら?ないわね。そうそう私もないと思っていたの」

私「でも、まだたくさん入ってたよね」

母「そうよ、ほとんど残っていたじゃない」

そして、おかしいなおかしいなとあちこち探していましたら
母、缶を発見。



バナナが入ってた(笑)

私「なんで、バナナ入れてるの。中身みんな食べたんじゃない」

母「そんなにたくさん食べるわけないじゃない~!
いくら私でもそんなことしたら覚えてるわよ~!」

いや~どうだかな(笑)

母の性質として、これは昔からですが
箱や缶の中身があと少しになると、整理のつもりか、なんでも箱から出してしまうのです。
そしてラップなんかに包んで置いています。

そのほうが汚っぽいというか、そんなことする必要ないでしょ!
な、感じなのですが
最近は、認知症のため判断能力が落ちて、
たくさん入っているものでも、ほかの容器に移し替えたり
違う種類のものと一緒にしたりするのです。
そして忘れ去る。

なので、クッキーも缶から出され
ビニール袋かなんかに入れられて
どこかに仕舞われているに違いない・・と
あちこち母の置きそうなところを捜索したけど、ありません。

そして。

クッキーを仕切っている缶の中のプラスチックのアレが
今度は、玄関で見つかりました。
もちろん空で。

うーん謎が深まる・・

母は自分の仕業に違いないのに

「もしかして泥棒!?」

とか言い出す始末。
どんだけヒマな泥棒やねん(笑)


他に考えられるのは、母が誰かにクッキーを
あげたという説。
それならば見つからなくても納得がいきます。
本人は「あげてない!」と言ってるけど。

しかし、きれいにラッピングもできなくなっている今、
はだかのクッキーをラップかなにかに
ぐちゃっと包んであげたとしたら
もらった人、ちょっと気持ち悪かっただろうな・・

で、結局今現在クッキーは見つかっていません。

来週くらいに、どこかから見つかるかもしれませんね
そしてすべてを忘れている母が、

「あら、クッキー♪」

とポリポリ食べていそう(笑)



怒られた

2019-04-30 23:11:18 | 認知症の日々
最近は、仕事から「ただいまー」と帰ると、
母が

母「あら、今日は来たの?来ないと思ってごはんあるもので済ませちゃった」

とか言うので、
どうしても同居が覚えられないんだなと思い

おとといは、

私「今日は夜に来るからねー」

と言ってみたら

母「来るって、何言ってるの。毎日帰ってくるんだから来て当たり前でしょ」

と、その時は同居設定になってました(苦笑)
難しい。

そんな母ですが、

今日帰宅すると

おかず1
数日前に魚焼きグリルで焼かれて忘れられていたと思われる
乾燥した魚。(危険)

おかず2
2日くらい経過した野菜炒め(危険)

おかず3
頻繁に登場する豆腐と白菜を煮たもの(辛い)

おかず4
2日くらい前の焦げ卵焼きとなにかが一緒になってるもの(超危険)

私が2日ほど家で晩ごはんを食べなくて
キッチンにノータッチだったので、こんなことに。

こんながっかりおかずだったので
お世辞にも

「おいしそー」

とか言えず、黙っておかず3だけ薄めて(笑)食べておりました。

そしたら
急に新聞をばしっと投げつけて

母「気分悪いわ!そんなに不服だったら食べなくていいのよ!」

と言われました。

伝わってた(笑)。

「そんなことないよー普通に食べてるだけよー」

(でもやっぱり「おいしい」とは言えない。)

と言いましたが、ぷりぷり怒ってる。

まあ、2日放置してたし、寂しさとイライラが募っていたのかな。

怒ったことはすぐ忘れていましたが
ちょっとケアしなくちゃと思って
その後は、紅茶を一緒に飲んで、
クッキーをつまんで、令和のニュースを見たのでした。

それにしてもテンション下がる晩ごはん、
辛い。

なにか常備菜を作っておこうかな。。

大阪ガスからメールが!

2019-04-25 16:41:34 | 認知症の日々
おとといだったかな?

仕事中の私にメールが。

大阪ガスからです。



自宅のガスの連続使用時間が30分を越えると
メールが来るサービスに登録をしているのです。

つけっぱなしで出掛けちゃった?と
急いで家に電話してみると
母の元気な声。

私「ガスつけてない?」

母「つけてるよ。おでん作ってるの」

私「ああ、おでんね...ならいいんだけど
 大阪ガスから連絡があったから」

母「あら!わざわざ?いつもと違う時間に煮炊きしてるから
  心配してくれたのね!申し訳ないわ」

私「そうね、まあそれなら良かった。煮えたら火を消してね」

母「もちろん消すわよ~。
 大阪ガスの人によろしくいっといてね!」

と、なんか若干勘違いしているようですが、
まあ消し忘れじゃなくて良かったです。

そしておでんは、いつものように
塩辛くなく、とてもおいしく炊けていたのでした。