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噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

孤高のメス

2010年08月17日 | 見て記て


成島出・監督    2010年  日本

6月ですよ、6月。
6月に観たものを、そりゃー暑いから忘れてましたよ。

肝臓は大事にしましょう。
以上です。でも心底思いました。肝臓リアル。




ところで『ゲゲゲの女房』ですが、
「なんだ~?こいつ!柄本明のマネなんかしやがって!」と不愉快に思っていた某俳優。


え? 柄本明の息子?


芸風の世襲は江戸家猫八だけで十分ですって。

こわいもの

2010年08月15日 | プログのふろく
MAKA様にお題をいただきました。
この猛暑にお薦めのホラー。
本でも映画でも何でも可、との事ですので、本と映画と音楽から。
尚、ホラーを「こわいもの」と拡大解釈しての紹介ですのでそこんとこよろしく。

噛噛堂的こわいもの本部門
「羆嵐」 吉村昭
大正4年にマジあった話と知って読むと怖さ二倍。ちびります。
村人たちが何とか羆に立ち向かっていこうとする、そんな人間の必死さですら、
もはや怖すぎてギャグにしか思えないほど。

尚、ホラーじゃないけど、あまりの極寒描写炸裂でホントに寒い冬にはちょっと読めやしない、
「赤い人」吉村昭 も酷暑の季節のお薦め。
暑さがありがたく思える一冊です。


噛噛堂的こわいもの映画部門
「CUBE」
ガラスキの映画館で観たせいでしょうか。
我に返った時には、あれ?…泣いてる?アタシ?!…状態。
悲しいとか悔しいとか感動したとかじゃなく、怖くて泣いたというのは成人以降は初体験。
恐怖からの脱出モノといえば「SAW」シリーズもあるけれど、
理不尽さに対する恐怖という点でこちらに軍配。
尚、スッキリしたオチを望む方にはお薦めできませんー。


噛噛堂的こわいもの音楽部門
「Twin Peaks 」
あのドラマに入れ込んだ経験がないと、怖さは感じないかもしれませんが。
ドラマの方は、怖いというよりはハマる不思議ワールド。
サントラにはその妖しい感が濃縮されて“怖い”の域に達してしまった…という感じです。




来ない秋はない。
来ない冬はない。
はずです。
その伝でいくと、また来ちゃう夏でもありますが。
残暑お見舞い申し上げます。

田舎暮らしができる人 できない人

2010年08月14日 | やってみたいん棚
「やってみたい」臭いのは、アタシじゃなくて家人ですが。

玉村豊男    集英社新書  2007年

その“願望”を否定はしませんが、皆が皆ベニシアさんになれるわけじゃないしー。

「ほらほら、ここ読んで! アナタは“できない人”にカイゴライズされるわけだ~」…
…なーんて底意地の悪い横やりを入れられる内容かな、とタイトル買いしてしまいましたが、
できるできないをパーソナリティー的に白黒つけるというよりも、
“IT”とか、“モータリゼーションの恩恵”といった、
一見「田舎暮らし」とはそぐわないようなものなくしては成り立たない、、、
先立つもの的に 白黒ついた、というところでしょうか。



それにしても玉村豊男。
イラストレーターかと勘違いしていたけれど、もとは文筆業?!
…とは思えないな。フツーに素人くさすぎるよ、文章が。

new109冊目(全115冊目)

ラスト・チャイルド

2010年07月28日 | やぱミス棚

本年も、
クーラーなし、扇風機なし にて乗り切る我が家にあっては、
いくら冷房の利いた通勤車両内で読んだ内容も、
帰り着く頃には忘却の彼方です。

いやー、フツーの暑さじゃないです。
なのに今年もクーラー設置却下なのは、
室内冷房効かせちまったら最後、過激なまでの室外との「落差」に、
体はもとより気持ちがついてく自信がないから…

もはや夏という季節は 必要最低限 を旨とすべし。
なんとか眠ることと、なんとか食べることに於いて心血注げ。
ジョーダン抜きで命かかってる感がありますから。

そんなこんなで、レビューも必要最低限…(言い訳)


ジョン・ハート    ハヤカワ・ミステリ  2010年(2009年CopyRight)

2009年の作品を、2010年に読めるとは。うるうる。
「川は静かに流れ」では、この妻に惚れる理由がわからないという、
私的には穴とみる設定に納得いかず、どんなに賞とっているか知らないけどイマイチ感でしたが。

はぁ、本書でも、人物設定に腑に落ちない感のある部分はあれど、
読ませます。
読んでる間は、「夏」を忘れました…

読み進めるにつれ、「ラスト・チャイルド」のタイトルの意味が、あらゆる方向から迫ってまいります。

new108冊目(全114冊目)

ゴミ分別の異常な世界

2010年07月18日 | よのなか棚
サブタイトル「リサイクル社会の幻想」
杉本裕明・服部美佐子    幻冬舎新書  2009年

郷に入っては郷に従えから、
郷に入ってはゴミは従えの時代に…

各地方自治体のゴミ(リサイクル)処理事情にフォーカスした本書、
…しかし、いったん「リサイクルする」と宣言すれば、「ごみ」に戻すわけにはいかないのだ…
ダメなのね~ダメなのよ~
でもわかっちゃいるけど、やめられない止まらない。

ま、ゴミ問題だけじゃないですね。
一事が万事。
わかっちゃいるけど、やめられない止まらない。

new107冊目(全113冊目)

妖怪と歩く

2010年07月14日 | 「この人」を見よ棚

サブタイトル「ドキュメント・水木しげる」
足立倫行    新潮文庫  2010年(1994年単行本)


ませガキだったあの頃。
叔父の部屋に忍び込んではこっそり読んでた、「COM」と「ガロ」。
手塚治虫「火の鳥」が柱だった「COM」の方は、ガキが読んでも、まあわからないではない、どこか明快さがありましたが、
「ガロ」の方は、暗いわ、怖いわ、よくわかんないわ。。。
でも、それでもどこか惹かれるもの有り。

今にして、手塚と水木の確執を本書で知ったり、
ご存じ連ドラ「ゲゲゲの女房」で「ガロ」(劇中では「ゼタ」)創刊の経緯を知ったりしてみれば、
ガキの感じた二誌比較も、あながちズレてはいなかったのですねぇ。



妖怪よりも強烈なキャラをもつ水木氏を前にして、
「はたしてどこまでこの人を書けるのか…」と悩み逡巡しながらも、とにかく見つめ続け、書き続けてきた後に、著者の感じたこの感覚が、まさに水木とこの本の魅力を表しています。
…そして、水木のいるあたりから聞こえてくるのは強烈な生命力の叫びだった。食欲と性欲と睡眠欲と排泄欲に基づいた根源的な生命肯定のメッセージである。人の「死」や「不幸」をも取り込んで栄養素としてしまう、貪欲なまでの生の賛歌である……

執筆から15年を経ての文庫化に際して補記された「まえがき」と「あとがき」が、
米寿にいたってこの大妖怪が、少し変性している様も映して興を添えます。

new106冊目(全112冊目)

ゴールデンスランバー

2010年07月13日 | that's ものがたり棚

伊坂幸太郎    新潮社  2007年

それにしても見事に映画をなぞっていますな。







じゃなくて。
映画が、見事になぞってるわけですが。

しかしどーしても、「原作を読んでる」って感じじゃなくて、「ノベライズを読んでる」感覚。とほほ。

new105冊目(全111冊目)

祈りの形 1

2010年06月27日 | つくっ棚

「はじてのレース編み ミニドイリーパターン100」 朝日新聞出版 より
34ページ 作品41 を、
NASKAゴールドレース糸 ♯18/2号針にて。


それにしてもNASKAゴールドレース糸 ♯18、えらい強張った糸でした。
引き抜くたびに、ぷちぷち音がするほどの。

体の贈り物

2010年06月26日 | ろうびょうし棚

レベッカ・ブラウン    新潮文庫  2004年(1994年Copyright)

11の短編は、ケアワーカーの「私」とその訪問先の人々とのものがたりです。
「私」が訪問する先の人々は、「ある共通の病」を抱えています。
治癒することのない、「ある共通の病」を。

時として壮絶なまでの介護現場。
精神的にも。物理的にも。
そうした現場に、ケアする者としてのまっとうな感情を以って臨んでいる「私」ですが、
レベッカ・ブラウンの表現は、まったく感情にまみれていない。
しかしだからといって、ただ淡々とした報告書ではない。
レベッカがどれほど巧みに「現場」を綴っているか。
たとえばこんな一場面、
私は彼の体に軟膏を塗りはじめた。ほかのことは考えないつもりだった。心のなかでもこの人と一緒にいるつもりだった…(中略)…ある意味では、いい感じだった。パーティーで知り合った人とか、近所に越してきた人とかと普通に話しているみたいで。でも何だか、そこに四人の人間がいるような気もした。普通に話している人間が二人と、軟膏で他人の体に触れている一人と、腫れ物のできた体を持った一人…

なんという現場感。
ケアをする者と、ケアされる者。
感情のタレ流しではどうにもならない、そこは「現場」。

ケアをする者と、ケアされる者。
一方向に見える行為を、しかしいつしかレベッカは、
様々な「贈り物」を媒介にして「する・される」が双方向である事実を浮き上がらせていくのです。

11編の小さな短編たちが、どでかい「贈り物」になって胸に迫る、出会えたことに感謝の一冊。
そして私にとっては、
オヤジを見送った日々と「あの日」について、あらためて丁寧になぞることのできた一冊となりました。

この時期にこの一冊。
なんというホントの本との出会い。。。
だから本はやめられない。

new104冊目(全110冊目)

葬式は、要らない

2010年06月22日 | ろうびょうし棚
ためらい傷、というのがありますが、
ためらい本、というのもあります。

ためらい本。

なんか、今、このタイミングで読んでしまうと、ちょっとどうなんだろう…
そう思いつつ、少し読み進めて、やっぱりやめとこうと思って他の本に手を出すけれども気になって、また…

そんなためらい本がうんと増えていたこの数カ月ですが、
ためらう理由がなくなってしまった今、読み進めて見ようと思います。
ためらい本の一冊目。

島田裕巳    幻冬舎新書  2010年

新書商法によくある過激なタイトルがついており、
案の定、その後「葬式はいる」的な新書出版が相次いでおりますが、
何も無闇矢鱈と「要らない」と言っているわけではありません。

この縮小経済の日本にあって何でこの金額?
この無宗教もいいとこの日本人にあって何で仏教?
そんな転ばぬ先の杖、あの世に召される前の必読の一冊です。

それにしてもこの日本では、フツーに葬式あげるよりも、
「宇宙葬」(!!)にした方が安上がりなほどだなんて。ねぇ。

とりあえず今回、我が家においては全国平均値は下回った(!)ってとこに小さくガッツポーズです。
そして、なかなかいい葬式だったよなぁ、ねぇ、じーさん… ってとこにブブゼラ連発泣き笑いです。

new103冊目(全109冊目)